スポーツ用品大手のキネティクス社が、革命的な自走式サッカーゴールポスト「ゴールマスターZ」を発売した。このゴールポストはAI搭載の自動駆動システムにより、試合中に自ら移動し、戦略的なポジショニングを可能にする。価格は1台あたり350万円で、プロリーグや富裕層のアマチュアクラブ向けに展開予定だ。

ゴールマスターZには、ボールを自動追尾し「100％ゴールを決める」機能も搭載。センサーがボールの軌道をリアルタイムで解析し、ゴールポストが最適な位置に瞬時に移動する。これにより、シュートの成功率が劇的に向上し、観客の興奮を最大化するという。

一方、話題を呼んでいるのは、架空都市ナカモリシティの市長・タカハシ・ケンジ氏がこのゴールポストを大量購入する計画を表明したことだ。タカハシ市長は「市民のスポーツ熱を高めるため」と主張するが、関係者によると、ライバル都市との交流試合で勝利を確実にし、観光客から高額な観戦料を徴収する狙いがあるという。「勝てば市民の誇り、負ければ私の責任。ゴールマスターZならリスクゼロだ」とタカハシ市長は語る。

しかし、自動追尾機能に対し、一部のサッカーファンからは「これじゃ試合の緊張感がなくなる」と批判の声も。キネティクス社は「設定で追尾機能をオフにできる」と反論し、議論を呼んでいる。

ゴールマスターZは、6月1日から全国のスポーツ用品店およびオンラインで予約開始。果たしてサッカーの未来を変えるか、それとも単なる政治家の道具となるのか、注目が集まる。

注：本記事はフィクションであり、実在の人物・団体・国家とは一切関係ありません。