大手紙、暴動を「平和的なデモ」と美化報道 負傷者や略奪行為は無視

【カオスヴィル通信】架空国アナーシアの首都で発生した不法移民による大規模な抗議活動が、暴動へと発展したにもかかわらず、リベラル系大手紙「リバティ・トーチ」はこれを「平和的なデモ」と報じ、波紋を呼んでいる。

 

負傷したジャーナリストや子供への言及は皆無

現地時間6月10日、不法移民の権利拡大を求めるデモが首都中心部で勃発。デモは当初、平和的に始まったものの、一部参加者が店舗のガラスを割り、略奪行為に及ぶなど、状況は急速にエスカレート。警察との衝突で、海外ジャーナリスト2名と地元の子供3名を含む少なくとも15人が負傷した。警察は、暴動を主導したとされる指名手配中の不法移民数名を追跡中だ。

しかし、リベラル系の「リバティ・トーチ」は、こうした混乱や負傷者の詳細を一切報じず、「不法移民の勇気ある行動」と称賛する記事を一面に掲載。略奪行為についても、「経済的困窮によるやむを得ない行動」と擁護する論調を展開した。社説では、「彼らは抑圧された声なき声を代弁している」とし、警察の介入を「過剰な弾圧」と非難。負傷したジャーナリストや子供への言及は皆無だった。

 

地元住民の反応

地元住民の反応は冷ややかだ。商店主のマルコ・シルバさん(45)は、「私の店は破壊され、商品が盗まれた。平和的デモだなんて冗談じゃない」と憤る。一方、保守系紙「アナーシア・ガーディアン」は、暴動の全貌を詳細に報じ、「リバティ・トーチの偏向報道は社会の分断を助長する」と批判している。

この報道姿勢を巡り、SNS上では「#リバティの嘘」がトレンド入り。市民からは「メディアの責任とは何か」「真実を隠すのは誰のためか」との声が上がっている。暴動の余波は収まらず、今後の報道のあり方に注目が集まる。

※本記事はフィクションであり、事実に基づくものではありません