「投票に行くのは大事! 選挙に行こう!」からの「バカは選挙に行くな!」

エリシア共和国の首都セントラルシティで、7月27日に行われた総選挙を巡り、SNS上で話題が沸騰している。地元で知られる政治活動家のカイル・ローデン氏(42)が、選挙前に「投票に行くのは大事!選挙に行こう!」と熱心に呼びかけていたが、予想外の展開で物議を醸している。

 

「バカは選挙に行くな」

ローデン氏は、選挙当日、自身のSNSアカウントでフォロワーから「A党に投票しました!」と報告を受けた。A党はローデン氏が公然と批判してきた革新派政党だ。すると、ローデン氏は即座に「バカは選挙に行くな」と返信。この発言が瞬く間に拡散し、賛否両論を巻き起こした。

あるユーザーはこのやり取りに対し、「投票率が上がれば、この人の支持するB党が有利だと思ったんだろうな。でも、行けと言って行ったら対抗勢力のA党に入れたもんだからバカ扱い。ダブスタすぎる」とコメント。別のユーザーは「投票を呼びかけておいて、気に入らない選択をしたら罵倒するのは筋が通らない」と批判した。一方で、「A党は経済政策が破綻してる。ローデン氏の気持ちもわかる」と擁護する声も少数見られた。

 

特定の選択を強要する態度は有権者の自由を損なう

エリシア共和国の今回の選挙では、投票率が過去10年で最高の68.3%を記録。A党が議席を伸ばす一方、ローデン氏が支持するB党は予想を下回る結果に終わった。政治評論家のリナ・タカハシ氏は、「投票を促すのは民主主義の基本だが、特定の選択を強要する態度は有権者の自由を損なう」と指摘している。

ローデン氏は騒動後、「言葉が過ぎた。だが、A党の政策は危険だ」と釈明する投稿をしたが、批判の勢いは収まっていない。エリシア共和国のSNSは、選挙後もこの話題で持ちきりだ。

※本記事はフィクションであり、事実に基づくものではありません