汚名挽回という言葉

記入日:2003/09/03

漫画などの戦争もので「汚名挽回」という言葉を目にする、または耳にする。「汚名」を挽回してどうする? 挽回するのは「名誉」だろう。「汚名」は「返上」するものでは? などと思ってしまう。この間違いは汚名返上、名誉挽回というふたつの言葉が合わさった間違った言葉、という説があるらしい。

でも、この間違いも「役不足」という言葉が、もとの意味と違う使い方がされるように、汚名返上&名誉挽回の意味で使われるようになるのだろうか。それにしても、聞くたびに萎える言葉だ。某スペースオペラ小説が映像化されたもの、某女流画家と同じ名前の少年が主人公の作品でも、この間違いはあった。

その某女流画家と同じ名前の少年が主人公の作品(これが二作目)のテレビシリーズの第九作目がやっているのを見ると、登場人物と言うか脚本家の戦争観の稚拙さのようなものが目に付くことがある。しかし、それよりも、こういったジャンルではよく思うのは、「仕事場は仕事をするところ、恋愛は別でやれ」ということ。いくら何でも、私情を挟みすぎだろ。

このシリーズを見ていると、出た当初は斬新なものでも使い古されると王道となるか、安っぽくなるかしかないなと妙に無常さを感じる。そう、斬新だったオリジナルまで、後に出たものによって霞んでゆくのは哀れだなと。

しかし、何らかの理由で不本意なことを強いられて戦う悲劇のヒロインって、その手の人は好きなんだなとつくづく思った。二作目辺りから、「マシーンな女の子」が出てきては悲壮感を醸し出しているが、この流れはその後に出るその手の作品に大きく影響しているなぁ~と改めて感じる。あと、ついでに、どうも艦長命令というのが浣腸命令と聞こえてならない。

変な訳

少し情けない話題になった後でなんだけど、この間「make my mouth water」で「私の口からよだれを流させる」という訳を見て、思わず「口水」と訳して何だこりゃと思った自分が情けなくなったことがあった。今日、それを思いだして広辞苑で調べると、よだれだけだと「slaver;saliva」と出た。確かに先の文と同じものも備考で載っていたけど。

ちなみに泳げない人はカナヅチというが、英語でそのままハンマーとしてはいけない。「彼は金づちだ」は「He cannot swim a stroke」や「He swims like a rock(stone)」となるらしい。訳と言えば、何かの本にあったのだが、有色人種を差別して言う color man を色男と訳したものがあったというのを思いだす。言葉という奴は、厄介だけど面白いなと思った日でした。ちゃんちゃん。

 

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