カラのメガネケースを持ち歩く理由

記入日:2003/09/19

訳あって、英語の勉強をしているのだが、問題集を訳していると興味深い文章に行き当たることがある。そのひとつに、カラのメガネケースを持ち歩くブレンダ・リンソンと言う人の話がある。

彼女はメガネケースは持って歩くが、メガネをかけることはない。彼女がカラのメガネケースを持って歩くのは、字を読むか、字を書かなくてはいけない場合に、自分の代わりに誰かにそのことをしてもらうためである。

つまり、彼女は読み書きが出来ないので、例えば何かを読むように言われたら、バッグの中のメガネケースを探し、それがカラであることを相手に知らせる。そして、メガネがないから読めないわ=読んでくださいね、というわけである。

妙に感心してしまった話だった。同じやり方をジャンヌ・ダルクがしていたら魔女裁判で火あぶりにされることもなかったかもしれない(読み上げた文章と違う誓約書<ありもしない罪をしたと認める>にサインすることはなかった)。

しかし、読み書きってのは大事だね。それが出来ないばかりにメガネケースが必要な人もいれば、火あぶりにされている人もいるのだから。

話は変わり(最近多いな、このパターン)、最近ドラマの低迷が続いているとよく聞く。そこでちょっと思ったのだが、有名人の恋愛をドラマ化というのはどうだろう? プロジェクトXではないが、ドキュメンタリー的なものがヒットしていることもあるし、実際にあった話というのは、楽しめるかだけで勝負するお気軽恋愛フィクションとは違い、何か付加価値がつくような気がするし。

 

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