田んぼの低温対策「深水管理」

記入日:2003/10/11

土曜日の夕方、というか夜なのか。NHKでこどもニュースという番組がやっている。ニュースを子供にでもわかりやすく伝えるという趣旨のものだと思うが、なかなかどうしてバカには出来ない。正直、新聞を読んだだけでは「?」なものを優しくかみ砕いてくれる。ただし、深いところまではいかない。

この間の番組では、田んぼの低温対策として深水管理(ふかみず)が紹介されていた。気温が下がっても温度が下がりにくい水を多めに入れることで稲を守る方法だ。家の周りには田んぼがあるものの、私はこういう方法があることを知らなかった。素直に勉強になったと喜んでいるところがある。別に家が農家をやっているわけではないが。

稲穂からすぐに米を取って噛んだ農家の人が、米の水分は20%ちょいくらいと言い、そのことが機械を使った検査で正しいと立証されたときは素直に感心した。同時に、昨今の米泥棒騒ぎを思い出した。そもそも、一年かかって育てた米の値段も高いとは言えないのに、収穫を前に刈り取って盗まれるとは、と。

田舎に戻ってきたとき、私は風に揺れる稲穂を見ながら、父に一反部あたりの値段を聞かされて驚いたのを覚えている。不甲斐ない仕事、いや働きぶりをしてきた私には、彼らが育てた米で得る決して多くはない収入と、適当にやってもらっていた自分の給料を比べて情けなくなった。また、得るべき人が収入を得ていない気もした。それは先進国と後進国を比べても言えることだが。

と、それとは関係ないが、かかってきた電話を取ったらあらかじめ録音されたテープが流れた。オリオン交易というところのアンケートらしいが……。すぐに切ったので詳しいことは分からない。ネットで社名を調べてみると、商品先物取引の文字があった。まぁ、なんのことはない。そっち系だろう。布団、掃除機、英会話、そして先物である。

 

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