何も書いていない手紙

記入日:2003/11/04

前にも書きましたが、訳あって英語の勉強をしています。日々、問題集をやっていると面白い話を目にするので幾つか紹介します。

ある有名な俳優は大成功を収めた劇で監獄に20年間閉じ込められていた貴族の役をやっていた。最後の場面ではいつも、看守は貴族に渡す手紙を持って現われ、それを受け取った貴族は手紙を読むことになっていて、その手紙には貴族が言う台詞が書かれていた。

ある日、看守役は何度も上演しているから覚えているだろうと、何も書いていない手紙を貴族役に渡した。看守役は貴族役がきちんと言えるかじっと見ていた。

貴族役は真っ白な紙を見たあと、暗くて読めないから代わりに読むように看守役に手紙を返した。看守役は暗くて見えないからメガネを持ってくるといい、舞台から去っていつもの手紙を持って現れ、貴族役に手紙を読んで聞かせることになった。

10ポンドの万年筆を1ポンドで

だいぶ端折って書きますが、10ポンドの万年筆を1ポンドで買った男はいい買い物をしたと思った。しかし、いざ書こうと思った時、その万年筆にはインクを入れることができないことに気づいた。

4000冊の本棚

本を貸してくれと言われたが、その人は貸すことは出来ないといった。本がないのかと聞かれると、本はあるが貸せない、誰も返してくれないので、本は貸さないことにしたと答えた。そして、その人は4000冊もある彼の家の本棚のところに案内して言った。

「これは全部借りてきた本です」

訪問販売員

歴史本の訪問販売員で優秀な男がいた。彼は人が買いたくないものを売ることは簡単だと思っていた。

ある日、とある女性の家に彼は本を売りに行った。一度、食事の支度で忙しいと断られたが、彼は裏口からまわって、食事の準備をしている間、歴史本の魅力を話す時間をくれと頼んだ。

彼は台所に座って本のことを話すことを許された。彼女が料理を作っている間、彼は本の説明をした。しばらくして、女性は紙とペンを用意して、彼の話のメモを取り始めた。

彼が全て話し終えて、いかがですかと聞くと、女性はやはりいらないと答えた。だったら何故、自分の話を聞いたのかと男が聞くと、彼女は自分の弟があなたと同じような仕事をしているが売上が伸びない。そこで、賢いあなたのやり方を弟に教えたらいいと思ったと言い、男に感謝の言葉を述べた。

 

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