行政改革のしくみ

記入日:2003/11/08

この間図書館から借りてきた「行政改革のしくみ 著:並河信乃」を今急いで読んでます。ずっとほったらかしにしたままで、気がついたら返却の日が近づいていたというありがちなミスです。

この本は橋本内閣のときの改革に関する本なのですが、今読んでみてもあまり古さを感じません(それはそれで問題だ)。あの頃に比べて変わったなぁ~と感じるのは中央省庁くらいでしょうか(中身でなくて編成ね)。

わかりやすく書かれた本で、ちょこちょこ毒っ気も感じられていいと思うのですが、何せ明日返さないといけないのでサラッと読んでしまっています……。途中まで読んだところで、規制緩和のあたりが今まで私的に「?」なだったところがすっきりしてようござんした。文章のほうでは、省庁再編や特殊法人あたりの「ムダを集めると大きなムダになる」という言葉が何となく気にいっています。

選挙前に数年前の行政改革の本を読むというのも、酔狂な感じがしていいような気がします。選挙と言えば、二大政党制への期待と高速道路の無料化がマスコミを賑わしている感がありますね(人事の問題や自衛隊派遣、北朝鮮など他も山積みだけど)。

その高速道路、無料化を叫ぶ民主党に首相は「タダより高いものはない」と反論していますが、「高速道路は海外じゃ無料が原則」という話もあります(小泉反対派?の大橋巨泉氏が言ってたなぁ。ついでに「さらば外務省!」という本を勧めていた)。

「タダより高いものはない」という定説的な言葉で正当性をというのはよくある気がします。今回のこれも日々安いものを探し求める専業主婦あたりにはウケが良さそうな気がします。ただ、無料化によって新たに道路を作る必要性がなくなるとか、そういった無料化を掲げた民主党の視点を置き去りにして話が進んでいる感が否めません。

 

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