ハッピー・バースデイ

記入日:2003/11/09

ハッピー・バースデイという舞台を観て来ました。小堺一機や東幹久が出ているコメディです。数週間前に年下の男性と結婚して話題になった秋本奈緒美も出ています(敬称略)。原作はマルク・カモレッティ、翻訳・演出が井上思となっています。

話は互いに浮気をしている小堺演じるベルナルドと宮崎美子演じるジャクリーンの別荘(?)に、ジャクリーンの浮気相手であり、ベルナルドの親友の東幹久演じるロバートがやってくることから始まります。

ベルナルドはこのロバートに、自分の浮気相手である秋本演じるブライトと恋人関係を演じるように言ってきます。そうすることで、堂々と浮気相手と一緒に過ごそうとするベルナルドに対して、ジャクリーンと不倫関係にあるロバートは反論します。浮気相手の前で恋人と紹介するわけにはいかないからです。

ベルナルドはロバートとジャクリーンの関係を当然知らないので、彼がどうしてそこまで反対するかわかりません。ロバートも親友の君の妻とできているから、恋人関係は演じられないとは口が裂けても言えないので言い訳にまごつきます。そうこうしているうちに、強引なベルナルドの手口によって、ロバートはベルナルドの恋人偽装作戦に参加させられます。

もうすぐやってくるブライトと恋人関係を演じることになったロバートは、ベルナルド夫妻が出かけた時にやってきたブライトと夫妻の前で恋人関係を演じます。しかし、そのブライト(円城寺あや)はジャクリーンが頼んだ臨時のメイドで、ベルナルドの恋人のブライトではありませんでした……。

と、いった感じで妙なウソの関係が次々に出来上がっていきます。メイドのブライトが恋人になり、恋人のブライトがメイドになり、そのことでジャクリーンと関係が悪くなったロバートが、ブライト(円城寺)は自分の姪である言い出して関係は二転三転します。

ロバートは自分の姪としたのはベルナルドを欺くためだとジャクリーンに説明します。ジャクリーンとの関係をベルナルドに疑われないために、姪にウソの恋人を演じさせているだけだと、ジャクリーンに言うことで二股をかけられていたと怒る彼女をロバートは静めようとするのです。

ただ、そのことが十分に伝わっていなかったのか、前の席の人は「(ジャクリーンは)何で姪ならいいの?(許せるの?)」と言っていました。姪になったからよかった、ではなくて、ロバートは彼女がふたりの不倫関係を疑わせないためのおとりと言われたから許せたのですが……(上でも書いてるけど)。

比較的若い女性でこうだったので、田舎の高齢者には全容を把握できたのだろうか、なんて心配をしました。なんと言うか、面白さがすべて伝わらずに舞台を判断されるのが、関係者でもないのに悲しい気がしました。まぁ、肉体的や視覚的なギャグで笑っていたので、それはそれでいいのでしょうか。

 

ランダム・ピックアップ