千年の恋~ひかる源氏物語~

記入日:2003/12/28

今日は映画の感想です(テレビ放映で観たんだけどね)。史実にある紫式部の物語、いわば現実の世界と創作である(?)源氏物語、いわば夢の世界を行ったり来たりする構成はまさに「夢かうつつか幻か……」な映画である。

しかし、小さなテレビで観るとどうも「この人は誰か?」と戸惑ってしまう。綺麗どころばかりの宮中において、同じ十二単を纏って似たような髪型をされると誰が誰だか。若い女性で見分けがついたのは、頬に特徴がある常盤貴子くらいだった。まぁ、着物の色が他と違ったし。

この映画、たぶん真面目な作品なんだろうけど、妙に笑えてしまうところが幾つかある。まず、松田聖子の初登場シーンでミュージカル的なノリで歌うところは何故か苦笑せずにはいられなかった。

次に岸田今日子である。彼女が十二単を着て、『女』として光源氏の前に現れているだけでもおかしいが、何せあの魔力を帯びたような声なものだから、光源氏に迫っているというよりは取り憑こうしているように思えてならない。

最後に常盤貴子が(敢えて役名では書かない)、「殿方の愛とは何かをやっとわかりました」と言って、その答えを光源氏に問いつめられて「殿方の愛とは愛撫だけ」と続けたのには声を出して笑ってしまった。もっと唸るような答えがそこにあると思っていたのだが、聞き慣れた類のものでおかしかった。

古典は苦手で嫌いだったため、原作を読んだことはないので、原作と見比べての感想は言えないが、色々と端折っているが割とゆったりと楽しめた気がする。端折ったと言えば、映画「模倣犯」は酷いらしいが……。しかし、羨ましいものよ、あの時代の貴族とは。

G-SAVIOUR

いわゆるそっち系の人しか見ない映画を観ました。原作といいのかわかりませんが、本家との間に浅そうで深い溝を感じました。何というか、一生懸命作っているのだろうけど、最後まで違和感のようなものが拭えないのは、私が原作に固執しているからだろうか。

ラストサムライ

今年最後の日に観た映画がこれである。色々と突っ込みどころ満載の映画かもしれないが、そんなことは評論家がしているので私が書くまでもない。書いたところで、映画をつまらなくするだけの気もするし。

確かこの映画は西南戦争がモチーフだと何処かで聞いたことがある。侍側のボスが西郷隆盛で、敵の総大将(?)大村が名前からして大久保利通なのかな。ふたりは旧知の仲という設定だったし(この辺自信無し。パンフは買わない主義なもので)。

なんと言うか、その大村氏がいわゆる悪役であり、最後には天皇に取っちめられてスッキリして終わるという構成になっています。無論、鉄砲と刀の戦いでは前者が圧倒し、侍はやられていくわけですが……。まぁ、細かいことを気にせずに、滅びの美学と武士道精神に酔い、鮮やかなアクションを楽しむのが正しい楽しみ方でしょう。

 

ランダム・ピックアップ