エリート思考増強ドラマ

記入日:2004/01/16

白い巨塔を観ている。相も変わらず財前を応援する自分がいる。正直、最初の頃は「こいつ、そろそろ失敗するな」と思っていた。なのに、彼はたいした失敗もなしに教授になってしまった。そして今回、訴えられることになった。ここまで来るともう訴える側のほうが悪役に思えるから不思議だ。

財前に落ち度はあった。そんなことは百も承知で彼よりにドラマを見ているのは、ドラマ自体がどちらかと言えば彼の視点で描かれているからだろう。それに、かたせ梨乃の演技が私的には見ていて不快なことにある(いや、台詞かな。わかっちゃいるけどそれを言うか?的な、それを言ってどうするんだ的な)。あの頭の悪そうな息子も関係がある。何から何まであの親子、被害者として同情するには抵抗のある要素が多すぎる。

もしかして、この設定も後半何らかの展開で生きてくるのだろうか。原作を読んでいないので、その辺は全くわからない。わからないが、あの親父が「俺がいなければ店はダメなんだ」的な発想で頑張り続けたのには、金髪息子の体たらくもあったのではないかと思ったり思わなかったり(故に「あんたが殺した」と彼が言っても、お前に言われたくはないだろうと思えてしまうのだ)。

見事なまでにのめり込んでいるような気もするが、実のところ観ているときは違うことを考えながら観ている。まぁ、いろいろなことをぼや~っと考えている。生命の尊厳なんて大それたものではない、くだらないことを。それはそうと、次週ではミッチーが出るのか。ミッチーと言っても、間違ってもあのオバサンじゃない。

それが答えだ

昔撮ったビデオテープに何が入っているのか見てみたら、「それが答えだ」というドラマが入っていた。それは数年前に放送されたドラマで、三上博史演じる天才指揮者と田舎中学の吹奏楽部のお話である。

このドラマ、実は凄く好きだった。今見返してもちょっと涙ぐんだりした。ぶっきらぼうな指揮者と中学生達との交流が心に染み入り、なんだかあたたかい気持ちになれるドラマだと個人的には思っている(書いた文ほど情緒的になっていないが)。

その一方で、「この人、この頃はこんなだった」という役者が何人かいる。まず、深田恭子。髪の毛は黒く、今より痩せていた。藤原紀香。基本的に私はこの人の良さというものがわからないが、今からするとケバくない……いや、あか抜けていない。吉野紗香も小生意気そうな感じはあるものの、どこかまだ初々しさがあった。

それに比べて、酒井美紀は変わっていない。この人もルックス的な良さがわからない人だが、羽田美智子も変わっていない(彼女の場合は、変わらぬことは若さの維持なのでいいのだが)。ああ、ただ彼女は撮る角度によっては綺麗だと思う。それと、麻木久仁子も変わっていない。

男性陣では、藤原竜也、萩原聖人、谷啓も出ている。今見ると、本当にいろんな人の過去が詰まったドラマだなと思わずにはいられないが(のちに売れっ子になる人の最初の頃ということで)、泣けるのは昔も今も変わらない。ただ、中にはその変化に泣ける出演者が数名いることだ。

 

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