録画し忘れた白い巨塔

記入日:2004/02/06

2004/01/16に白い巨塔のことを書いた。その翌週、私は録画するのを忘れ、一話まるまる見ていない。その日記で、「何から何まであの親子、被害者として同情するには抵抗のある要素が多すぎる。もしかして、この設定も後半何らかの展開で生きてくるのだろうか」なんて書いたが、今思うとそれは全て里見先生を引き立たせる要因かな、なんて昨日の放送を見て思った。

自分が勤める病院を訴える側に味方し、法廷で証言すれば自分の職が危うくなる。今まで続けてきた研究もできなくなる可能性が高い。妻には法廷に行くなら離婚すると言われる。それでも彼は行く。そんな彼の覚悟を知らないバカな小僧とその親のために。何の見返りもなく。まさに、あんな奴の為にである(まぁ、本人は医学のためと言っているが)。

こう書くと非常に美しい心の持ち主に里見先生が思えてくる。しかし、如何せん江口洋介。見た目的にあまり立派な人に見えないし、何か覚悟したような顔には見えない。そのうち、「そこに愛はあるのか」なんて言い出しそうな気配がある。彼が言うと財前教授を呼び止めるときの「おい、財前」が偉そうで偉そうで……。別に彼が嫌いなわけではない。もっと適役はいなかったのかと今さらながら思っただけの話である。

ゴジラ×メカゴジラ

映画「ゴジラ×メカゴジラ」を観た。あの55番をつけたゴジラが出るゴジラである。もはや結構前の作品になってしまったが、衝動的に観たくなってしまったので借りてきた。本当は先日放送されたロード・オブ・ザ・リングの二作目を借りたかったのだが、あいにく十数本全て貸し出し中だった。

せっかくレンタル店まで足を運んだので何か借りようと店内をうろつき、ふと釈由美子のスーツ姿に惹かれて借りてしまった。内容はまぁ、あってないようなもの(?)だったが、私の中にいまだ残っている少年の心が、非現実的な巨大生物が動いているという映像にときめいていた。

話のほうは相も変わらずゴジラが来たので撃退するというものである。そこに様々な人間模様が展開される映画だという認識があった。この作品は天涯孤独なヒロインと母親を亡くした「命」に敏感な少女の交流が少しある。が、何だかなぁ~と思うくらい中途半端。

ふたりの交流で何を見せたいのか、どういう心の動きがあって心を開いたのか、そういったものが十分伝わってこなかった。時間枠的な制限でカットされたのかとも思えるほどに(実際にそうだったら嫌だな)。

 

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