火星には大量の水があった

記入日:2004/03/03

火星には大量の水があったという発表をNASAがした。川の跡があると言われていたので、それほど驚きはしなかったが好奇心をそそられるニュースである。

その発表が予想されていたからなのかはわからないが、フジテレビで「地球45億年の奇跡」という番組が月曜日からやっている。恐竜に関する話や、生命や地球の誕生といったこの手の話の中では視聴率が取れそうな内容だ。この間NHKでやっていた火星探査車に関する地味な番組よりは一般受けする気がする。

で、その番組において恐竜絶滅の原因的に取り上げたのにメキシコの隕石があったが、その日の時事通信のニュースで「それは違う」という調査結果が発表されたのは何とも哀れである。ちなみにその隕石、絶滅よりも約30万年も古いらしい。

日進月歩とは言うが、ここまでタイミングが悪いものもないだろう。変化しているものを取り上げる難しさ、情報には正確さと同様に「新しさ」がいかに重要か改めて感じさせられた一夜だった。

二酸化炭素削減は本当に役立つか

子供の頃に買ったマンガを読み返してみると、やたらと突っ込みたくなってくる経験はないだろうか。悪の組織の収入源は? という基本的なことから、地球を汚す人間を抹殺して地球を綺麗にするという話を聞いて、管理されなくなった人工物は恐ろしいことになるのではないか、とか。

はたまた、人を呪うことは罪にならないとあるが、実はあったりするとか(今はなき<今日終わった>特命リサーチでやっていた)。森林伐採を何万部も売れているマンガで嘆くな、とか。年寄り相手に「稼ぎもしないで食ってばかりで邪魔」と言っているが、たいして病気もしていないその老人の「年金」という「収入」はどうした、など。

よくあるのは「地球温暖化」は「人間の勝手さが招いたもの(他の原因はなし)」と主張するものに対して、温暖化は氷河期があるように繰り返し(周期的に)起こっているんだけど、というものだ。

この手の話題に関する面白い意見として、「日本の論点2004」の伊藤公紀氏の『二酸化炭素削減は本当に役立つか――「温暖化の常識」のウソを徹底検証』がある。対論がどんなものか読む価値はあると思う。

少々レベルの低い”常識”として「北極の氷は海に浮かんでおり、溶けても海面はあがらない」というものが載っている(現在の海面の上昇理由は、海水の膨張が半分程度で、残りはアラスカ氷河などの陸氷<極地以外>の融解による)。地球でもっとも温暖効果が大きいのは水蒸気であり、全体の90%以上を担うそうだ。

漫画家の方も学校を卒業してすぐに執筆活動(?)に入ったり、漫画家になるために他を犠牲にしたり、仕事にした後は調べる時間もないほど多忙だったりするのだろうと思うと、細かな突っ込みはいただけないかな思ってしまう。要は大事なテーマがそこにあるか、なのだろう。願わくば、情報を与える側として正しいものをと思わずにはいられないが。

 

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