たそがれ清兵衛

記入日:2004/03/05

テレビで「たそがれ清兵衛」がやっていたので観た。真田氏が出ていることもあって、ついついラストサムライと比較してしまう。まぁ、こっちは日本人の作品だけあって(?)、「時代劇だなぁ~」という安心感がある。

映画としてはスタンダードな面白さを感じる作品だった。なんて言うのかな? 黒沢監督から続く(?)邦画の正統派的な作りのようなものを感じる。基本通りの作りとでも言えばいいのかな。

強いて難を挙げれば、家の小さなテレビではどこで相手を切ったのかわからなかったこと(私の動体視力が悪いだけかもしれない)。最初、パッと観たときにやけに画面が暗いなぁ~と思ったのだが、たぶんあまり照明やレフ板を使っていないのだろう。それはそれで、田舎というか昔を演出するのに効果的だと思うが。

他の多くの人と共有できる感想はここまでにして、私個人が何を一番気にして観ていたのかというと、どういう感じで秋田県角館町でロケしたものが使われているのか、ということだ。正直、どこで使ったと言い切る自信がない。たぶん、角館の武家屋敷、黒塗りの家が使われたのだろうとは思うのだが……。

何故、角館がロケ地に選ばれたのかと言えば、東北の小京都と呼ばれる武家屋敷群があることはもちろんだが、フィルムコミッションという映画協力(確か、ロケ地の手配や撮影許可の取得などを請け負う)を打ち出していることが大きいだろう。

この角館の例に習ってフィルムコミッションが増えていく気がする。男鹿市において釣りバカ日誌の撮影が始まるという。映画の上映時間をCMに換算すると、何億もの宣伝費になるという計算が地元紙に載っていた。過疎化していく県のひとつの生き残り策が見えた気がする。

 

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