ドラゴンボールのブルマが凄い件

記入日:2004/03/10

久々に何日かかけてドラゴンボールを少しずつ読み返した。ベジータが地球に来るあたりの頃は、ジャンプを買っていた記憶がある。野球部の練習が終わり、うちに帰って飯を食う前にドラゴンボールだけ読んでいたのも記憶にある。

だが、途中からジャンプを買うのを辞めた。買って、読んで、捨てる雑誌に小遣いを使うのが勿体なくなったからだ。それでも、どんな展開になっているかは知っていた。人が買ったのを見ていたからだ。

そんなことを思い出しながら読んだのだが、一気に読んでいくと「コイツはもしかして……」と思えることがある。まず、占いババのところにいるアックマン。奴のアクマイト光線は「悪の心を膨らまして爆破」するとある。運悪く、対戦相手の悟空に邪心がなかったために効かなかったが、これはもしかしてフリーザ、セル、ブウにも効くのではないだろうか。まぁ、餃子(チャオズ)の超能力がナッパに効かなかったように、力の差によって無効になる可能性の方が大きいけども。

ブルマの年齢

年齢の事も気になる。スタート時、悟空は12歳(数え方を間違って14と言うが)、ブルマは16歳、クリリンが13歳だ。この後、亀仙人のところで8ヶ月修行した後、天下一武道会である。さらに、その3年後の武道会で再会する。この時点で少なくとも悟空は15、ブルマは19になっている。

そのまた3年後の武道会(この頃は3年おきになっている)で悟空は18歳にしてチチと結婚している。ちなみにブルマは22歳(この頃が肌の露出が一番多いかな)。この5年後に悟空の兄がやってくる。悟空は23歳で息子の悟飯は4歳だ。この時既にブルマは27歳。

悟空の兄、撃退の一年後にベジータ達がやってくる。そして、ナメック星での対フリーザ戦に突入する。その後、約半年近い周期で石からドラゴンボールに変わるナメック星板ドラゴンボールを二度使っているので一年近く経っている。トランクス登場で色々あった後に、3年後の人造人間の話になる。

少なくともこの時点で悟空は28歳、悟飯は9歳、ブルマは32歳を超えているはずだ。セルゲームの後は、「その後何年か……」という曖昧な感じになっているが、悟飯が天下一武道会で少年の部(15歳以下の部門)に出ていない事から考えるに、7年以上は経っていると思われる。

つまり、悟空は35歳(死んでいるけども)、ブルマに至っては39歳、下手したら40になっていたかもしれない。この頃のチチの顔を見て「老けたなぁ~」と思ってしまうが、あれが地球人としては当たり前であって、ブルマのあの若さが異常なのである。最後の方でブルマが「奥様お若いですね」って言われると言っているが、まったくもってその通りである。

自力で手に入れた永遠の若さ

ついでに、トランクスの後にもう一人産んでいる。その子の大きさを見るに、高齢出産だったはずだ。振り返り見て感じるのは、超サイヤ人の凄さではなく、あの女の何気ない凄さだ。戦闘力0に等しいその体で幾多の危機を乗り越え、ブウにやられるまでただの一度も死ななかった運の強さ。

「キスもまだなのに」(死にそうになったときにそう言っていた)と言いながらも、何の恥ずかしげもなく下着をちらつかせ、男を誘惑しようというしたたかさ(亀仙人に至っては彼女の上も下も生まれたままの姿を見ている。彼女の意志ではないが)。一方で浮気性のヤムチャと10年近く付き合っている一途さ(?)は恐ろしいものがある。

とどめにもうひとつ。悟空が本物の女へのセクハラを交換条件に、15代前の界王神に悟飯の力を引き出してもらうことを約束したとき、色気のある女として悟空が選んだのはブルマだった。その後、ブルマがセクハラの対象になったと知ったベジータは怒って、チチを相手にすればいいだろと言ったとき、悟空は「チチはプリプリじゃないからダメだ」と言っている。となると、ブルマはプリプリということになる。40歳を超えている可能性があるのに、である。

その歳でプリプリ(あまり使いたくない言葉だが)となると、ドラゴンボールで永遠の若さでも得たのかと思いきや、最後の方でシェンロンに若さを頼もうかなと言っている。ということは、彼女は自力であの若さを保っているのだ。あの家なら必要以上に美容に金をかけられるだろうが、それでもなかなかそう簡単にああはなるまい。実に恐ろしい女だ。

矛盾しかない男ベジータ

さて、そのブルマの夫ベジータについて少し書く。彼は地球に来るときのナッパとの会話で、地球人とサイヤ人の間に生まれた子供は強力になるかもしれないと言っている。ナッパが地球人との間の子供を増やそう的な提案をしたとき、彼は「そんなことをしたらオレ達の立場が危うくなる」と言っている。だが、彼は数年後に地球人との間に子供をもうけている……。

地球から戻ってすぐナメック星に行くときに、「スカウターをお忘れです」と言われていらないと言っている。なのに、ナメック星に着くやいなや、「またスカウターを使う羽目になるとは」と言って使っている。ところが、フリーザ達がスカウターを失って困っていると知ると、自分のを壊して「俺はこれがなくても大丈夫」みたいなことを言っている……。どっちなんだ、ベジータ。

さらに、最長老のところに行っているのに、すぐ後で「まだナメック星人の生き残りがいたのか」と驚いている。こんなよくわかんない奴とくっつくあたり、さすがブルマである。主人公と連載当初に出会い、一緒に旅をしてきたにもかかわらず、ただの一度もロマンスがなかった点からして、少年誌史上類い希なるヒロインと言える気がする。

凄すぎるターボ君

最後に、もうひとつ気になる事がある。発明に関しての力関係だ。ドラゴンレーダーについて、ブルマは早くても一から作るのには半日かかると言っている。後の方では、特殊なものを使っているから、そうそう簡単には作れないようなことも言っている。だが、ペンギン村のターボ君は一瞬で作り上げている。それも飛行機の部品で……。

この辺を整理してみると、科学者としての力量はレーダーをあまり理解できなかった千兵衛を一番下として、千兵衛<ブルマ<ターボ君となる。ブルマとその父が同じくらいだとすると、ブルマの父がドクターゲロの人造人間に驚いていることから、ターボ君の次はドクターゲロかもしれない。

まぁ、何だかんだ言ってもターボ君の優位は揺るがない。彼に宇宙船を作らせていたら、ナメック星での戦いは大きく変わったかもしれない。さらに強い人造人間を生み出したかもしれない。世の中自体、大きく変わったであろう。ただ、如何せん、ドクタースランプの世界は特別過ぎるので、あまり考慮に入れないでおこう。

こうくだらないことを考えながら楽しむのも悪くはない。子供の頃は、純粋に「かめはめ波」に憧れたり、ホイホイカプセルが欲しいなと思ったりしていたが……。

 

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