起きて見る夢

記入日:2004/03/18

訳あって枕が替わった。今まで使っていたのは硬めの枕だった。どのくらい硬いかというと、以前その枕を一緒に(ぉぃ)使用した人が「他の枕にして」と言ったくらい、馴染めない人には本当に駄目なものだ。

その枕から柔らかい枕に替えて一晩寝たところ、首と後頭部が痛くて仕方なかった。以前、東京に行った際に泊まったホテルで、柔らかい枕で寝たときは顔が妙に火照ったのを思い出しながら、枕が違うということの大きさを感じた。

ちなみに、枕を替えても見る夢はたいして変わらなかった。いつもと同じような感じの夢だった。私の夢にはよく学生時代の友人が当時のまま出るが、柔らかい枕で見た夢もそんな感じだった。

最後までやり通したはずの部活を途中で辞めた夢だとか、今でも練習が続いている夢などをよく見たものだ。私にとって練習が厳しくて大変なため、苦しさの代表例として夢に出るのだろう。

寝てみる夢はヘンなものが多い。だが、私の場合、起きてみる夢もヘンなものが多い。前に世界の珍しい缶詰屋を作ってみたいとバカな事を書いたが、実はもっと馬鹿げ夢もある。

ファンタジーランド

それがファンタジーランドだ。名前を出すのも恥ずかしいが、おそらく見るのはもっと恥ずかしい。具体的な内容はと言えば、巨大な西洋風の庭である。近代的な建物が見えない比較的温暖な地域に、濠と城壁で囲まれた中世ヨーロッパの町並みを再現した疑似都市を作る。

城壁内は科学的なものは一切無し。そこに入る人には科学的に作られたものを持ち込ませない。電気もなければガスもない。明かりはランプのみ。完全自給自足型の天然物都市。

どの季節にも何らかの実が成るように、花が咲くように考えて植物を植えてあり、様々な動植物がそこで暮らしている。地下水脈からわき出す噴水、古代ローマを思わせるような巨大浴場、鉄や銅などが採掘できる山、地下を流れる水道と下水道(なかば川と化していて、民家のトイレで出されたものはそこに流れる。行き着く先には糞便を分解するバクテリアが生息する沼)。

城を中心として碁盤の目に整備された家々。パン屋、宿屋、酒場、金物屋的鍛冶屋、薬局的道具屋、占いの館、学校、礼拝堂、商店が建ち並ぶ町並み。街を出ると畑が広がり、その先には牧草地、そこに放たれた家畜の群れ。海に面したところでは塩が作られている。

街を離れて歩くと、水に沈んだ神殿やコウモリのいる洞窟がある。洞窟の奥深くには水銀に満たされた池があり、その中央には女神像が建てられている。遙か遠くにそびえ立つ塔には、太陽の角度や光によるトリックがある。町はずれにも水を抜くと地下階段が出る噴水がある。

いわゆるドラゴンクエスト的な世界がそこにある。入場料数千円と敷地内でののみ使用する通貨を買い、中世の衣装を借りてつかの間の疑似中世の生活を体験する。街には中世そのままの生活を続ける疑似待ち人(スタッフ)がおり、参加者を心待ちにしている。

春には城で王子・お姫様の衣装を着て宮廷画家に姿を描かせる体験ツアー有り。夏には何処かに隠された宝を見つけ出すイベント有り。秋には紅葉時の風景を計算して植えられた木々が美しい紅葉ツアー有り。冬には西洋甲冑をまとって雪道を歩く雪中行軍ツアー有り……。

さぁ、どうですか? ……読んでみて。

 

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