キル・ビル

記入日:2004/05/14

久々にタランティーノの映画を観た。彼の作品といえばレザボア・ドッグス、パルプフィクションなんかが知名度が高いだろう。その二作品の印象からか、彼の作品といえばダーティーな連中がわんさか出てきて、痛々しい銃撃戦が展開するといったイメージがある。また、心理描写にも注目すべき点があると私は思っている。

そういった作品を作っているものだから、監督はクールでニヒルな感じだと思ってしまいがちだが、実のところはいろんな意味でオタクな人である。日本のアニメが好きで、日本文化が好きで、子供みたいに振る舞うことさえある……。

で、その監督が作った日本を舞台にした映画がこれである。これはVol.1、2で一作品となっている映画で、1の舞台が日本というわけだ。日本好きと言っても、やはり向こうの人から見た「不思議な国ニッポン」という感じがする(わざとか?)。ただ、まぁ真面目に観る映画でもないだろう……?

聞き取れない日本語で会話する役者陣、沖縄で板前をしているがその正体は腕利きの刀鍛冶「服部半蔵」を演じるソニー千葉(名前はこれですが、あの人ですよ……)、そして日本人女子高生の名前がGOGO夕張……。その辺を楽しめることが大事です。

アクションの方は一部だけ使用されているアニメーションが一番できがよかった気がします。最初のナイフ対決なんかもスリリングでよかったと思いますが(床の上にガラスが飛び散り、シリアルも散らばる。その映し方が好き)、ラストのチャンバラは長くて少しだらけました(ユマ・サーマンはお気に入りだそうですが)。あと、ダウンタウンDXで使われている効果音が途中で流れていて、なんか気が抜けました。

主人公の名前が×××とピー音が入ってわからなかったり(紹介文にはブライドと…… 花嫁だったから)、殺されたと思っていた子が生きていると知ったら……と気になる点が残されているので、そのうち続編を観てスッキリしたいかなと思っています。

 

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