想像することで実現する

記入日：2004/06/12

たまに何かを思い描くことがある。こういう風なことがあって、そこで自分はこうしている。そういった今後の自分を思い描き、空想の世界を楽しむようなことをする。「前にやっていた仕事の内容を講演している自分」というのを少し考えたことがある。

そうしたら今日、何でもいいから講演してみませんかという誘いがあった。思い描きはしたが、実際にやろうとは思わないので誘いを受けはしなかった。

日中、先週の飲み会で勧められた居酒屋を確かめに行き、「ここであの面子で呑んでみたいな」と思った。すると、その面子の一人から飲みに行かないかと誘われた。その店は敷居が高いと言うので行くことはなかったが、思い描いたことの一部分が実現した。

ささやかなことではあるが、夢に描くことで叶うというか、人には想像することで実現するような能力があるような気がした。

その飲み会は少人数だったので、最初の野外飲みの後は私の家に移動した。野郎四人で冬のソナタを観て笑いながら、焼酎・ワイン・ウォッカなどを飲んだ。冬のソナタを観ているという時点で、終電は終わっているので全員私の家に泊まることになった。

昨日の飲み会から一夜明け、久々の二日酔いに少々苦しんだ。苦しんだと言っても、吐き気や頭痛がするほどの酔いではないが、口の中が酒臭いという状態が昼過ぎまで続いた。この二日酔いのせいで今日やる予定だったことがさっぱり進まなかった。

やる予定だったことは前々からやろうやろうと思って現在に至っている。よくよく考えてみると、４／２５の飲み会からずっと土日は飲んでいるか、それとも何らかのイベントに行っているかのどちらかである。振り返ってみて自分でも呆れている……。

一回目の新歓、旧友宅への宿泊と飲み＋映画、二回目の新歓、知人の引っ越し手伝いと飲み、著名人との飲みに野外のみ、早慶戦、同年代の飲み会、そして昨日である。楽しい日々といえば楽しい日々ではあるが、何か一つ足りない気もしないでもない。

また、特に昨日がそうだが、酔った後に何か失礼なことを言っていないかどうかが気になって仕方ない。別に酔うと態度が変わるような人間ではないのだが、酔うといつも以上に話すことを整理せずに話すので、かなり意味不明なことを言っていたり、誤解をまねきやすい言い方をしていたりするような気がする。

生まれて初めて、英語で怒られた。怒られたと言っても「注意」のレベルだが、日本語とは違う感覚がそこにあった。明確にやるなと言われたわけではないが、やると好ましくないことをやり、それはよくないという説明の後に「absolute」と言われた。「絶対（やるな）」という意味で捉えていいのだろうか？ どのくらいの厳しさを持った言い回しかわからない分、辛いところでもあるし、自分の能力のなさを痛感するところでもある。

この件があって少し憂鬱な気持ちなのだが、よくよく考えれば怒られる前からそうだった気がしないでもない。私にちょっと負い目があって（参加すると言ったことに風邪のためとはいえ二週間も出ていない）会いづらい人にあったとか、ろくに知りもしないのに使いこなせない政治の話をしている知り合いを見て嫌気が差したが、その負の感情の行き場がなくてため息に変わったとか、まぁいろいろあった気がする。

かし、こういったマイナス因子は常日頃からよくあることだ。それが今日に限ってやたらと気にしているのは、朝のテレビの占いで運勢が悪かったせいではないかと思えてきた。朝から「今日は運勢が悪いです」と言われて気分がいいわけがない。それどころか、「今日は運勢が悪くなくてはいけない」的な強迫観念にすら襲われる。

その結果、運勢が悪い日は自ら悪い日を演じてしまうのだ。全国の○○座の人すべての運勢が悪いとしたら、それはそれで大変である。そう考えれば、占いというものが如何にいい加減なものかがわかるのだが、だからといって見た以上はそれを気にせずにはいられない。よって、明日からは見ないことにしようと思い至ったわけである。

意外な場所で意外な人と会って飲みに誘われた。突然の誘いではあったが、「おごり」と言う言葉に弱い私は誘いを受け、近所の飲み屋に二人で入った。その人とは引っ越しの手伝いに行ったとき以来の飲みだ。またまたおごってもらったのだからバツが悪いのだが、そのことを気にしても仕方がないので、できるだけ「おもしろい」話をしようと思ったが、私には話せない過去ばかりで困ってしまった。

前回は話しにくいことのひとつを話してある程度好評だった。だから逆に、そういった他の人がなかなか経験していない話をしたら、彼の恩に報いることができるだろうか、また彼も幾らかはそれを期待しているのだろうかと思ったが、そう易々と話すわけにはいかないのが、まだ言っていない私の過去だ。また、その業界以外の人には理解しづらい話でもある……。結局、普通に飲んでおごってもらった。