いつまでも「女の子」

記入日:2004/08/04

とある週刊誌に冬のソナタの脚本家が「キャンディキャンディ」をよく見ていたという記事が掲載されていた。その記事ではパクッたとまでは書いていないが、ふたつの作品の類似点の多さや脚本家の影響を受けているかもしれない的な発言を載せている。

いい男にモテる三角関係、好きだった人の突然の事故死に記憶喪失、次々とヒロイン達を襲う障害の数々と、まぁよくもこれだけ典型的なメロドラマ要素を詰め込んだものだと感心する作品、それが「キャンディキャンディ」らしい。読んだことがないので、何とも言えないが、そんなに似ているならドラマ化したらどうだろう? 意外とヒットするかもしれない。出来れば、役者の目に☆を入れて。

個人的には、最後の「兄妹かもしれない」展開には「ママレードボーイ」を思い出した。こんな少女漫画のタイトルを出すこと自体、男として恥ずかしいのだが読んだことがあるのだからしょうがない(買ったわけではないが)。暇で暇で仕方がない方、または冬ソナ大好きの方、是非ご一読あれ。

冬ソナが少女漫画的だという指摘は各所で見るし、私自身も以前書いていたが、具体的な作品名が出るともう決定的である。何が決定的というと、パクリだとかそういうことではなく、もう「女の子」向けのお話なんだなという点で、である。

この「女の子」という言葉にいくつぐらいの女性を想像するだろう? 私にはせいぜい就職前の学生、大学生で言うなら22.3くらいまでが限界だ。だが、以前付き合った30過ぎの人が、私とのメールにおいて自分を含めて「女の子」という表現を使った。このとき、いつまで「女の子」でいるつもりだろうと思うと同時に、かわいらしい心の持ち主なのかなと思ったが、女性は永年に「女の子」を持ち続けるのかもしれないと、今回の件で思った次第である。

おもしろくて見ているわけではない「冬のソナタ」について何度となく日記で書いている自分が悲しくなってきた。おまけに、冬のソナタというタイトルには「冬のそなた(あなた)」というダジャレも含まれているのではないか、なんていうオヤジギャグ的な考えまで浮かんできてしまった。嗚呼、情けない……。

職場に新しい人

職場に新しい人が入ってきた。女性である。先輩(男性)が彼女に作業手順を教えるときの口調が、私のときと違って優しい口調になっているのに苦笑した。男だもの、しょうがないさと思ってはいるが……。でも、今日休みだったもう一人の男の先輩はもっと優しくというか、積極的に教えようとする気がする。下心とまではいかないが、それが男性心理というものだろう……。悲しい性だね。

男はいい。仕事的にはプラスになる性だから。問題は女性である。女性は男性に比べて、同性に対する見方が厳しい。本当にシビアだ。特にそれまで職場の華的な存在だった人にとってはライバルの出現である。同性として仲良くしようという気持ちと、「華」として蹴落としたい気持ちが交錯している気がしてならない。どっちに出るか、それはささいなことで決まるような気がするが、何も起こらずに平穏が続きそうな雰囲気もある。

ただ、前に職場の人が言っていた。女の子は同じポジションに二人置くと喧嘩する、と。さてさて、どんな目が出ることやら……。

特別な何か

以前書いた文章を見直した。5年も前のものになると、今と文章の流れが大きく異なっていて読みにくくて仕方がない。あれもこれもと直したいところが出てくる。誤字脱字も多い(今もだが)。

昔の文章は読みにくいと感じる時点で、少しは言葉に対する感性が洗練されたと思えなくもないが、書いている内容的には昔の方がおもしろかった気がする。読み返すと、自由な発想がそこにあったと改めて気づく。何だか、年々つまらない人間になっていっているような気がしないでもない。

そう言えば、昔はよく「特別な何か」を求めていた。「平凡」や「普通」が嫌いで、「自分だけの何か」に固執していた。そう、「他とは違う何か」を持ちたかったのだ。でも今は、「平凡」や「普通」という響きに憧れにも似た安らぎを感じる。老いたのかもしれない。現実的になったのかもしれない。だが、つまらなくはなっている。これは悲しいことではない、「普通」のことなのだ、きっと。

夏バテ

疲れている、のかもしれない……。夕食後、強烈な眠気が襲ってきて、昨日に引き続き眠りに就いた。数時間後には起きたが、妙に体が重くて仕方がない。ゆっくり休んでも、疲れが取れている気がしない。どうしたものか……。ただ、幸いなことに食欲だけはある。特に精力がつきそうなものには目がない。今日もレバニラに手を出した。一番食べたいのはウナギだが、さすがにちょっと手が出ない。あぁ、もっと金銭的に余裕があったら……(食えないわけではないが、貧乏人根性が染みついて手が出ない。そもそも私は食べ物にお金をかけない主義)。

そんなバテ気味の私をかろうじて支えているのは、7月で職場を去った人から頂いた家庭菜園産のトマトだろう。退職の挨拶とともに一人一人に一袋ずつ配られたのだが、幾つか余っていたので余りは全て私が頂いた。もらったのは赤いミニトマト二袋、黄色くて小さいのを一袋だ。退職の際には、お世話になりましたと菓子折などをよく持ってくるが、トマトというのは予想外で驚いた。しかし、いざもらってみるとお菓子なんかよりも遙かに嬉しい。味的にも、何より栄養価的にも、私にとってはお菓子の数十倍いいものだ。

 

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