彼氏はいないから

記入日:2004/09/17

「彼氏がいるから」と言っていた女性と飲みに行った。半ば同情的に飲みに誘われたような感じを受けていたので、ちょっと行くのが億劫になっていたが実際に行って会ってみると、そんなことは気にする必要がなかったと改めて思った。居酒屋に行って食べて飲んで、ダーツバーに行ってダーツを教えてもらってと、まぁ楽しい夜だった。

因果なものだなと思うのは、あのとき「彼氏がいるから」と言った彼女に今は相手がおらず、あのとき相手がいなかった私にいるということだろうか(そのことは彼女に話していないが)。ただ、相手と書いても彼女と私では意味合いが違う。そう、恋愛の相手という意味で使う私に対して、彼女は結婚の相手という意味で使っているのだ。

その彼女のお相手として、私が会話の中で出した精神科医が候補になってしまったらしく、今度機会があったら会わせることになった。彼とは一度しか会っていないので、電話番号は知っているもののかけづらい。そんな彼と会わせるとなると、前回彼と会ったようなイベントに彼が来ることを期待するしかない。

しかしまぁ、妙なことになったものである。私がキューピット役を務めることになろうとは……。

飲んだくれ

飲んだ後に吐いたのは何年ぶりだろう。確か前に飲んで吐いたのは、前の会社で自分の担当したものの打ち上げのときだった。思うような仕事が出来ず、不本意なまま終えてしまったやりきれなさも手伝って、私はいたずらに酒の量を増やして酔った。

苦手なワインに手を出したこともある。あのときは同僚に介抱してもらったが、今回は介抱してもらうどころの話ではなかった。一緒に飲んでいた人を怒らせたからだ。詳しくは書けないが、久々の失態だったと言っていい。ただ、酒に酔ったと言うよりは初めて食べたものが合わなくて吐いたといった方が正確かもしれない。

二日酔いと謝罪

二日酔いのため、頭が痛く、気力が湧かず、食欲もなかった。朝起きて、昨日の惨劇の場所となった部屋を片づけた。何故、それがそういう状態であるのかわからないものもあった。それほど、記憶があやふやなところがあった。やはり、酔っていたのだ。数年前の反省を忘れ、苦手な酒に手を出したツケだ(今回は日本酒)。

理由は分からないが、深く沈んだ気持ちのままシャワーを浴び、怒らせてしまった相手にメールを出した。正直、一応謝った方が良さそうだなという、何となくな気持ちしかそこになかった。なぜなら、自分のしたことをよく覚えていないからだ。

メールを出した後、数ヶ月ぶりに朝食を抜かし、仕事先に向かったが、何とかやっているといったレベルだった。朝に錠剤の二日酔いの薬を飲んだが、効き目が浅かったので昼休みに液状のものを買って飲んだ。その後、かけそばを食べたのだが、二日酔いの時の熱いかけそばは普段よりも美味しく思えた。

昼頃にはもう、怒らせてしまった相手から、怒りもだいぶ治まった的なメールが届いていた。その人には、仕事が終わった後にまた会うことになった。ただひたすら平謝りをした。本当はよく覚えていないのに、である。考えてみれば、おかしなものだ。何で謝っているのかわからないのだ。

野外での飲み会

野外での飲み会が予定されていたが、時間間際になって雲行きが怪しくなった。そのためか、開催時間になっても人はまばらで、盛り上がりもだいぶ欠けていた気がする。初顔合わせばかりだったことも、盛り上がりに欠ける大きな要因だろう。

しかしまぁ、それはそれとしていいだろう。いわゆる有名人の顔も見たし、久々に同年代の会の人二人と会ったし、数ヶ月前に盃を酌み交わした人にも会えた。それはそれで満足できた。ただ、その同年代の人に「彼女が出来たんだって」と詰め寄られ、その手の話が嫌いな私は困った。

その人から電話がかかってきたときに酒を呑んでいなかったら、そんなことを口にすることもなかったのにと後悔の念がこみ上げてきた。また、彼女に言ってしまったことで、そう易々と別れられないというプレッシャーのようなものを感じて嫌だった。

そもそも、彼女だという確証は何一つないのだ。お互いに確かめ合ってもいないし、そうだと臭わせるようなことも言っていない。ただ、やることはもうやってしまった。そういうことを、彼氏以外の男としたことがない人と……。

 

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