病人の悪い見本

記入日:2004/11/03

今日は文化の日ということもあって、芸術鑑賞と洒落込んでみようと、エミール・ノルデなる画家の展覧会に行く予定だった。そう、予定だったのだ。予定を変えなければならなかった理由はただ一つ。風邪を引いたからだ。昨日の段階では鼻が詰まった程度だったのだが、朝起きてみると喉が痛くなっていた。

多少迷った後、一緒に絵を見に行く予定だった人に風邪を引いて行けなくなったという電話をし、早めに治すために野菜コンソメスープを作ろうと買い出しに出た。高騰が伝えられる野菜は確かに高くはなっていたが、探せばまだそれなりの値段で売っているところがあったので助かった(風邪を引いても安いものを探してでも買う辺りがおかしい気もする)。

悪化する風邪

仕事に出ようか迷いつつ朝食の準備をしていたのだが、いつものクセで弁当にご飯を詰めてしまったので、もう行くしかないなと思ったので行くことにした。仕事が終わった後は学校に行くかどうか迷ったが、こっちの方は私の要望を受けた授業をやるらしいので休むわけにはいかなかった。で、結局のところ、いつもと変わらない一日を過ごしてしまったわけだが、おかげで風邪は悪化したような気がする。

良いニュースもあった。前期科目の成績が発表されたのだが、唯一の前期科目で最良の評価を貰った。割と易しめの教科だと聞いていたので、あまり驚きはないが嬉しいのには変わりない。ただまぁ、この科目は後期も取っているので、前期に凝ったレポートを出した私としては、それを超えられそうなテーマが見つからずに今からもう困っている。

治る気配がない

風邪は依然として治る気配がない。昨日、診察を受けて薬を出して貰ったのだが、あまり効いているような気はしない。私の治そうとする努力が足りないせいだろうか。まぁ、いい。今日も今日とて仕事に行き、その後は日用品を買いに行った。

この間、櫛が割れてしまったので新しいのに買い換えたのだが、100円ショップの安物はドライヤーの熱で曲がってしまった。ドライヤーの熱風も平気と書いていたのに……。で、400円近くのものを買ったわけだが、実際使ってみるとちょっと使いづらい。

ローストンカツ下さい

『ローストンカツ下さい』。これが、今日私が喋った言葉の全てである。朝起きて、ドッグロールにウインナーを挟んで食べると薬を飲んで昼間まで寝た。昼起きて、納豆ご飯を食べて薬を飲み、サークルの仕事を片づけた。その後、晩ご飯のおかずを買いに近くのスーパーまで出かけた。

いろいろ買って帰る際に、病気に打ち勝つためにカツカレーを食べようと思い、肉屋でカツを買おうとして言ったのが今日唯一発した言葉だった。『ローストンカツ下さい』、これが今日唯一の言葉である。むなしいではないか……。ちなみに、ローストンカツ下さいは315円(私にしては超奮発)。

風邪ひきの時間

風邪を引いていると時間の経過を早く感じるときがある。時計を何度も見てしまうような授業において、「今何時くらいかな?」と見ると、普段より進んでいて妙に得をした気になる。風邪を引いたことで、知らず知らずにボーっとし、気が付かぬうちに過ぎているのかもしれない。

そう、ボーっとしてしまうのだ。社食のレジで、社食のカードを入れるつもりで定期券を入れようとしたら、食堂のおばさんに「それ、ちょっと違う」と真顔で言われてしまったし。

 

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