報われない準備

記入日:2005/01/29

今日は自宅に客人を招いてホームパーティーもどきを開いた。そのために、ここ数日足りないものを買い足したり、掃除をしたりしていた。突然のお客さんではなく、前もって来ることがわかっていると、やはり色々と準備を始めてしまう。

その際、普段の生活でダメな場所を発見する。自分一人暮らしている分には、エアコンだけあればいいが、日によってはそれだけだと寒いので、それでは客人に失礼だろうとハロゲンヒーターを買った(客人といっても単なる友人だが)。

部屋全体を掃除してみた後に、見落としがちな壁やドア等の出っ張り部分のほこり、蛍光灯の傘の部分に積もったほこり、冷蔵庫の裏に溜まったほこり等々を発見する。あと、テレビ画面についたほこりも意外と普段の掃除では見落としてしまいがちである。

何も気をつけたいのは、ほこりばかりではない。人の部屋に入って感じるのはまず匂いである。自分の匂いというものはなかなかわからないものだが、他人からすればそれは強烈な悪臭となる場合もある。そこで、布団類、座椅子などにファブリーズをかけた。トイレも脱臭剤を置いた。

だが、そんな準備をしたところで、結局のところ酒が入って始まってしまえばお構いなしである。特に日本酒をハイペースで飲んで一人だけさっさと出来上がった御仁にはどうでもいい話だったろう。準備をしてきた側としてはガックリではあるが。

無意味な作業

今日は昨日の続きという言葉がよく当てはまる日だった。昨日散らかした、いや散らかされた部屋を片づけ、ゴミをまとめることから一日が始まった。外に出たら出たで、昨日の客が酔って落としていったものが近所に散乱していたので回収し、その人が回収に来れる場所に置いておくことにした。

そういった後始末をした後、ようやく朝食兼昼食を取った。メニューは昨日冷蔵庫に入れておいたご飯で作ったチャーハンである。ご飯を食べた後は何をしたのか覚えていない。夕飯を作るのが面倒だったのでマクドナルドにハンバーガーを買いに行ったら、50周年記念イベントでハンバーガー無料券を貰ったのは覚えている。

淡々と雑務をこなす中、頭の中には今週末聞いた不愉快な言葉が反芻していた。まずは、増加する鳩に東京都が乗り出した話を聞いた職場の女性が言った言葉だ。テレビに映し出された鳩の被害に悩むアパートの住人を見て、「引っ越す前に調べないとね」である。

そういう話ではないのだ。そこの住人は鳩が増加する前から住んでいるのだ。今回の鳩対策はカラスの駆除が進んだため、天敵のカラスがいなくなって鳩が増えたという話なのである。それをアパートの住人の下調べ不足とは……。

次は昨日泊まった客だ。まぁ、よくある話である。単調な仕事の中で、その仕事が「こんなこと」と思えてくる……その嘆きだ。こんなことをやって何になるのだとその人は言う。しかし、世の中とはそういうものではないのか。仕事とは誰かがやらなければいけない作業であり、その連鎖が社会を成り立たせているのだ。誰もが充実した仕事をできるわけではない。ある程度妥協を……いや、もういい。本当に書きたかったことを忘れてしまった。

 

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