ダヴィンチ・コード

記入日:2005/07/26

今更ながらではあるが、去年の話題作である『ダヴィンチ・コード』を読んだ。読もうかと思ったものの、ずっと読んでいなかったのだが、1ヶ月ほど前に職場の人からもらい、最近 時間に余裕ができたので一気に読むことにした。

私はキリスト教を身近に感じていないよくいる日本人の一人であるため、キリスト教にまつわるあれこれを描いている本書を楽しめるだろうかという思いはあったが、もしかしたらかえって知らない者だからこそ小説として楽しめたような気が今はする。

キリスト教に対して何らかの想いを抱く者なら、今ある教会の教えに潜む欺瞞に関する話やマグダラのマリアの話など、ある種の抵抗が生じるのではないだろうか。現に、キリスト教関係者の一部から大きな批判を受けていると聞く……(そりゃもう受けても当たり前だろう。教会は真実を隠しているという話なのだから)。

ただ、先に書いておかなくてはいけないのは、いわゆる単なるフィクションとしての小説ではないということである。本書の冒頭には、ここに出てくる美術物等は事実に基づいていると記述され、様々な事物が実際にあるものそのままに出てきている。

話の内容に関しては書くとネタバレになって、これから読む人の面白みを半減させてしまうので、興味を引きそうなフレーズだけを書いておこう。「聖杯はいわゆる杯ではない。何かですらなく、むしろ誰かなのだ」「ダヴィンチの晩餐に描かれているのは誰か? 杯を持っているのは誰か?(そこに女性が描かれていることと、杯の数を改めて見ると印象が変わるかも)」。

更に詳しく知りたい方は、日本語版を出版した角川の→ www.kadokawa.co.jp/davincicode/ もしくは、著者のサイトである→ www.danbrown.com に行ってみるのもいいかもしれない。それはそうと、今日の朝3時まで本を読んでいたせいで今日一日目がやばかった。眠いという次元ではなく、PCの画面を見ていられない状態だった。そんな状態で飲み会かぁ~と思っていたのだが、台風が近づいているとのことで中止になった。よかったのやら、残念だったのやら、複雑な胸中である。

 

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