man-hole

記入日:2005/07/30

man-holeという映画が昨日、TVでやっていたので録画して今日見た。これは、水曜どうでしょうに出ている鈴井さんが企画・監督した作品である。彼自身やどうでしょうは好きなのだが、彼の作る映画には興味がないので見ていなかったが、タダで見られるということで見ることにした。

結論から言えば、映画館に見に行かなくてよかったと言ってもいい。映画の話の筋としては、正義感が強くて融通の利かない警察官とデートクラブで働いている女子高生が、夢のマンホールという願い事が叶うマンホールを探しに行くというものである。

映像は狙いかもしれないが、何というか安っぽい感じのざらつきがあり、地方の小さな映画館で観ているような錯覚にとらわれる(それだけチープということ、というかアマチュアが作るあれと言えばいいだろうか)。話の筋も真新しさはなく、ありがちな展開に終始している。ありがちながらの落ち着きやあたたかみのようなものも期待してはいけない。

兎にも角にも、酷いとは言えないが人に勧めることはできない作品である。私的に気になったのは確率の問題である。主人公が日々の職務を書いたホームページをデートクラブの女子高生が見つけ、自分のことが書いてあることを知るのだが、彼女はどうやってこのホームページにたどり着いたのだろうか。

一個人のサイト、しかも「新正義派宣言」なる一巡査のページなど、ハッキリ言ってアクセス数は期待出来ないだろうし、何処か大きなサイトがリンクをはっているともおもえないので、検索してここに行き着くのは至難の業ではないだろうか(しかも、彼女は携帯電話で見つけている)。そもそも……と思ったが、案外パンフとかには、この背景が書かれているかもしれないから、これ以上書くのはやめておこう。

後は、パトロールしている主人公が女子高生とぶつかりそうになり、そこでちょっとしたやりとりがあった後、その女子高生がひったくりにあって主人公が追いかける……。これもすごい偶然の連発ではないだろうか。他にもこの二人を巡る偶然の数々にはリアリティーの度外視が感じられて引いてしまうところがあった。

 

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