あすか時代の古墳

記入日:2006/5/21

何となく受講した考古学関連の授業の一環として、府中市郷土の森博物館に行った。特設展示は『あすか時代の古墳』で、講師の解説付きで見て回ることになった。解説付きなので、展示パネルの説明にはない知識も得られたが、なんせ参加者が十何人もいるので肝心の展示物が見えない状態で解説を聞くことになった。なんだかなぁ、である。

とはいえ、そんなに古墳や遺跡に興味がある方ではないので、「まぁ、いっか」的な感じでついて回っていた。展示物を見る以前に、額の汗を拭うのに忙しかったこともある。この日は暑かった上に、来る途中で迷ってしまい、一時間近く歩いたせいで汗がダラダラだった。おかしなもので、外にいる時は前髪が額に張り付くことはなかったのに、クーラーの効いた館内で額に張り付いた。風がないせいだろうか。

迷ったのは私に原因があるのはもちろんだが、ここの博物館の公式サイトにアップされていた地図がわかりにくいのも要因の一つだ。駅はどの出口から出て、どっち方面に歩くとか、知らない人がはじめて来た時の視点で書いて欲しいものだ。まぁ、他の参加者の多くは駅からはバスで来たようだが……。

話を戻す。展示室に入ると円墳の模型がある。正確には何々円墳というのだろうが、あいにく関心があまりないもので覚えていない。何段かになっていて、一番下の断層の周りをシルト岩で囲っているそうな。このシルト岩は石室内にも使われているもので、爪でひっかいて文字が書けるほど柔らかいらしい。

その先には遺跡のミニチュアが展示されている。岩はすべて発泡スチロールでできていた。これでも100万以上かかると、後で一緒にまわったこの館の学芸員さんが言っていた。ここの床のタイルみたいなものには、石室内を再現したような絵が描かれていて、これも80万円くらいしたらしい。一度にはたくさん予算は下りないそうなので、こういったセットは徐々に作ってここまでなった模様。

他にもいろいろ解説を受けたが、あまり書く気もないのでサラッと流して終わりにする。金は銀や銅と違ってさびにくく、千年以上前のものでもさびていなかった。ただ、銅の上に金メッキとしてある場合は、銅から出た緑色のさびがくっついているのだという。それを職人さんが剥がすわけだ。

古代、漆が貴重だったらしく、それを棺桶全てに塗った人物は偉かったとか、そんな話もしたような気がする。この頃にはもう七曜の考え方があったとか、免震台についての話も少しした。免震台は文字通り、地震の揺れに備えてのものだ。台の上の物を揺れから守るもので、場合によってはこの台を使わずに、上から吊すことで地震に備えることもあるそうな。そんなこんなで終わりである。

 

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