小さなシャーペン

記入日:2006/8/1

やや強面の社長に「鉛筆を貸してくれ」と言われて、オモチャのような小さなシャーペンを貸した。「何これ」と問われたので「シャーペンです」と答え、「私の手元には今これしかないので」と、明らかに急いでいそうな社長に告げた。

社長としてはこんなものを渡されて不服だったろうが、何事もなかったように使って返した。オモチャのような見た目より、使えるという実を見ればいい。ただそれだけのことなのだが、仮にも社長となれば面子というものがあるだろう。そんなことを少し思った。同時に、不愉快な気持ちにさせると同時に、マイナス印象を与えてしまったのかなとも。まぁ、そんなこと、本当のところはどうでもいいのだけれど。

この一件を書いていて、ふとある会社の社長の話を思い出した。その人は自分の会社の敷地内を毎日のように掃除するのだという。この話を中国でしたとき、向こうの学生が奇妙に思って質問してきた。社長がそんなことをするのはおかしいと。その社長は「おかしいとは思わない」と一蹴したそうな。社長ってヤツにも、いろいろなタイプがいるという話である。

社交辞令的

昨日の鉛筆を貸しての続きである。今日は私ではなく、私の隣の席の人に鉛筆を貸してくれと頼んでいた。私は持っていない、だから違う人に聞く。これも学習というやつなのだろうが、なんだか避けられたような感覚を覚えてしまう。

話は変わり、パソコン用の眼鏡の話。よく行く街の通りにある眼鏡屋に、パソコン用眼鏡のチラシが貼ってあった。前に比べて仕事でパソコンを使う頻度が増したせいか、最近よく目がしょぼしょぼすることがあった。このまま放っておいて視力低下、なんてことは避けたいので、このビラのことを思い出して行ってきた。

度が入っていないものでレンズ一枚1万弱といったところ。眼鏡をひとつこしらえるのに二万以上するとなると、さすがに購入も微妙になってくる。何より、他の店ならもっと安く同じものが手に入るのではないか、この眼鏡に思っているような効果があるのか、といった疑問がある。よく三日待ってみて、それでも欲しいものは本当に欲しいものというので、しばらく自分の購入欲を観察してみることにする。

それにしても、「そのうち買いに来ます」的なことを言うと、「早く行かないといけない」と思う自分が嫌だ。こんなの、社交辞令的に言うこともあるだろうし、その場のこととして言うこともあるというのに、何を律儀に守ろうというのだろう……。相手だって、こんな言葉を真に受けやしなだろうに。

 

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