新世紀の雨傘

記入日:2006/10/6

科学万能の世とは死語に近い言い回しだが、このご時世になっても雨傘だけは古来から何も変わっていない。その変化のなさに、今日のような横殴りの雨の日は歯がゆさを覚えるのだ。傘を差しても濡れないのは頭と肩くらいのもので、他は少なからず雨に当たって濡れてしまうのが常だ。もっと効率の良い雨よけはないものか、そういう話題が職場で出た日だった。

以前、所さんの目がテンで似たような類の企画があったような話も出たが、これは少なくない人が抱く願望ではないかと思う。ただ、雨よけと言えど雨合羽のようなものはいただけない。ダサイし、着るのが手間だからだ。もっと容易にスタイリッシュに、何の抵抗感もなく使用出来るものが望ましいのだ。

取り敢えず、横から来る雨を防ぐために広げた傘の下に、のれんのように垂れ下がるビニールが思い浮かぶ。その人の身長に合わせて伸びたビニールによって、ビニールハウスにいるかのような状態になるというものだ。これが手軽と言えば手軽だが、格好悪さとしまうときの煩わしさは否めない。

ならばいっそ、外からの視線を気にしなくて済むために、不透明な箱のようなものに入るというのはどうだろうか。おや待て、それでは移動出来ないではないか。いやいや、その箱を運ぶ何かがあればいい。それは別に人でもいい。

気付いただろうか? これでは時代劇に出てくるカゴである。もっと現代的にならないだろうか? なる! そう、車だ。ということで、最良の手段は車で移動するということになってしまった。

パソコンに詳しいですよね

よくパソコンに詳しいですよね? と聞かれる。今日も職場で聞かれた。しかし、これほど聞かれやすい愚問もないだろう。知らない人ほど、こう聞いてしまいがちだとさえ思う。パソコンには様々な要素がある。パソコンの何について詳しいのか、そこにまず言及して欲しいところだ。

以前、ソフトを作る会社にいたからって、いきなり触ったことのないソフトを使えと言われ、凄い結果を要求されても困る。システム面のエラーについて聞かれても、その多くはわからないものだ。その辺をどうか理解してほしいものだ。

そして願わくは、何か一つ出来なかったからといって、ソフトの開発をしていたという経歴を疑わないで欲しいということ。素人には開発者はすべてを知っていると思われているのかもしれないが……。

 

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