牛乳は悪なのか

記入日:2007/10/28

お腹のポッコリが気になって乳酸菌を取るようになってから2週間。乳酸菌について調べ始めたら、様々な情報が飛び交っていた。まぁ、その……なんだ。過激なまでに否定する存在というのはあるものである。ちょっとした例を挙げてみよう……と思ったが、乳酸菌より牛乳論争の方が盛んなのでそっちを。

某所では、北欧の人たち=牛乳を大量に飲んでいる=骨粗鬆症が多い、という図式から牛乳=骨粗鬆症の原因のような論理を展開している(牛乳に含まれるカルシウムは人間には向いていないという話もあるが)。これがいわゆる否定派だ。

しかし、一方では逆の論理が展開されている。骨の形成メカニズムを根拠にした先の牛乳否定派の否定である。骨はカルシウムだけで形成されるのではなく、他の栄養素や日光の影響も考えられるというのだ。つまりは、日照時間の少ない北欧だけに、牛乳云々ではない原因が充分に考えられるでしょという話だ。

まぁ、それ以前に「骨粗鬆症が多い」「牛乳の消費量が多い」という2つの事実をつなぎ合わせるだけで、単純に牛乳が骨を脆くしているという結論を出すことは短絡過ぎる発想だ。

あ~……何を書きたかったのか忘れたので、ここでおしまい。

七人の侍

明日、その講義があるので再度借りに行ったところ、幸か不幸か『七人の侍』のDVDがレンタル屋にあった。3時間半近くあるボリュームを前にすると、この後しようと思っていたことがオールキャンセルになる恐ろしさがあった。故に、あったことが幸か不幸かわからないわけだ。ついでに言うなら、明日の講義が程度の低いものだった場合、明らかに幸か不幸のどちらかが決する。

内容に関しては、好きな映画ランキングをやれば必ず1位を取るだけあって(例の講師の弁)、かなり古いはずなのに感覚的な古さを感じてダメということもなく、やや音が聞き取りにくいこと以外は昔の映画という気にさせなかった。後の感想は、講師の講義と一緒に語る予定。

薄っぺらい映画評論

結果的に言えば、出なくていい講義だった。多くの作家希望者が描く小説は、小説ではなくストーリー概要だと言い、人を描けていないと強調した講師が、人物描写とは何かを語る授業ということだったが、単なる薄っぺらい映画評論どまりだった。

簡単に説明をすれば、観ていない人のために概略を説明し、役者等に関する裏話を披露。最後に、登場人物のポジションを説明して終わりである。よくキャラが立つ等と言うが、その物語を構成する上で、登場人物が目立つ&魅力的だという以上に、その物語を構成する上で各人物には要求される役割があるといった話だった。「何だ、そんなことか」な話だ。

具体的には、島田勘兵衛(志村喬)は組織のリーダー役、片山五郎兵衛(稲葉義男)は副官、七郎次(加東大介)は総務部長的な作戦実行ポジション、林田平八(千秋実)は宴会部長的な盛り上げ役、久蔵(宮口精二)は技術職的な軍人、岡本勝四郎(木村功)は後を引き継ぐ若者、菊千代(三船敏郎)は首脳部と現場の間を取り持つ、いわば百姓と侍のパイプ役。こういった組織として機能するために必要な人材と立場を差し、小説においても物語を構成して何かを語るためには、それぞれの登場人物には役割があって然るべき。また、そういう人物でなければ、出る必要がないというわけだ。

こんな講義に出るくらいなら、ネットでレビューを観まくった方がマシだと思えてならない。科目登録しないで正解だったと言い切れる。まぁ、七人の侍を観る機会を得たことだけはよかったか……。まぁ、この他にすべきことがある余裕のない時でなければ、尚更よかったが。

 

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