選挙の為の人材調査組織

記入日:2004/04/27

最近くだらないことをしている。二つの単語を組み合わせた言葉を逆の順に組み合わせたとき、意味が大きく違うものを探している。たとえば、カレーライスという言葉だったら、ライスカレーにして意味の差を考えるといったようなことである。今のところ、逆にした場合に生じる微妙な意味の差を「いい感じ」に思ったのは、派遣社員(社員派遣)である。地位が一気に変わる感じでおもしろい。派遣職員と職員派遣もそうだ。同じ単語なのに、前に来るのと後に来るのでこんなにも違いが生じる、単純だが妙におもしろい気がするのは私だけだろうか?(私だけだな、たぶん)。

逆に反対にしておもしろみがないのは政党の名前だろうか。自由党と民主党がくっついたときなど、自民党が増えるのかと妙な期待さえした(自由民主党VS民主自由党?)。そもそも、自民党と民主党は名前に自由が付くか付かないかだけの差である(名前的には)。対立政党として、民主党・共和党(もしくは労働党など)くらいの名前の差が欲しかった気がしないでもない。

大事なのは、名は体を表すで似たり寄ったりでは困るということだが、ある意味において似たり寄ったりではある。大臣の年金未納問題で激しく詰め寄っている民主党だが、国会議員の年金支払い状況を調べれば、自分のところからも未納者が出そうな気がするのだが。それとも、既に全員支払っていることを確認済みで攻め寄っているのだろうか。

いやいや、攻め寄っても政府は公表には踏み切らないだろうと、野球で言えばツースリーからわざとボールを投げるようなことをしているのだろう(?)。実際、官房長官はプライバシーの問題だから公表はしないという方針を明らかにしているし。何はともあれ、民主党としては参院選前の大きな攻め手であることには変わりあるまい。

そうだ、また選挙がある。賄賂議員、学歴詐称議員、居眠り議員、働かない議員、親族企業に利益誘導議員、親の七光り議員……そういった類がまた再選する、もしくは新たに当選するのではないかと思うと憂鬱ではある。何かこう、本当に議員をやってもらいたい人にやってもらう方法はないものかと考えてしまう。現制度では選挙に金がかかるのは間違いない。悪いことをしない限り、議員で金を儲けるのは容易くないと聞く。

金のかからない選挙、何度となく繰り返された選挙における理想的スローガンである。しかし、何ら変わっていないのが実情だ。金のかからない選挙は幻想なのか。そう考えたとき、別の方法を思いついたので書いておく。あくまでも思いつきであって、深い考えはそこにはない。

まず、人材調査組織を国費で結成する。この団体は各地から優秀な人材をリストアップし、地区ごとにリストアップ者の中から住民がベストな人を選ぶ。この際、リストアップ者の活動費は決められた給付額内で行う。リストアップには地域の推薦組織(日頃から優秀な人、徳のある人を捜している)も働きかける。リストアップ者はリストアップに当たって拒否権が認められ、住民によって議員に選出されるか否かに関わらず、前のポジション(会社などにおける役職)は法的に確保される<議員に選出された場合は任期満了後に戻れるように配慮>。

党の問題を思い切り無視しているが、こういったものを思いついたのでとりあえず書いてみた。冷静になって見返せば、人材調査組織を結成したとして真っ当なものになりそうにないことは容易に想像できるし、地域の推薦組織にもそれは言える。

ただ、本当に優秀な人が立ちやすいような制度、また議員になるリスクを下げるような努力というものが必要な気がしないでもない。リスクを負ってこそ使命感に燃えるという意見もあるだろうが、年がら年中再選を気にして地元と永田町を行ったり来たりでは、本来の活動もままならないのではなかろうか。それに、貧すれば鈍するである。リスクを背負った余裕のない状態で柔軟な発想が生まれるだろうかと私は思うのである。

未納○兄弟

年金未納問題、管代表も未払い……だそうだ(未納じゃないよ、未払いだよと本人)。詰め寄っていた本人もということで、自分らのことを完全にチェックして詰め寄っていたわけではないことが発覚。なんだかなぁ~である(厚生大臣時代に頭を下げた頃が花だったね、菅さん)。官房長官も未納だそうだ。「年金なんて辞めちまえ。納入金全額払い戻せ」と言いたくなる人が増えるかも。

実際、私らの世代なんて食っているものの関係とかで、あまり給付年齢後を生きられないため(給付額も少ないし)、割に合わない制度だろう。もしかしたら、凄まじいだけ医学が進歩して、なかなか死ねない世の中になっているかもしれないが(本当に「生きているだけ」という状態で)。

そもそも、世代間の不公平を配慮せずに抜本的改革もないでしょう。人が増えることを前提とした世代間ネズミ講のようなシステムを、相互扶助の考えを持ち出して誤魔化しているに過ぎないのだし。そうそう、納めた分を払う頃には、自分ら(当時担当者)はいないだろうと始まったと聞くし、いつまでも引きずっていても仕方ないのでは?(今現在もらっている人の中には、自分には利益があったらいい制度だとか、若いやつが納めないと自分がもらえないとか、詳しく問題の本質を知ることなしに制度支持している人もいるけれど……)。

 

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