開戦への経緯

記入日:2004/04/30

人質となった二人の記者会見が行われたが、もう触れる気が起きないので特に語らない。あの後、自己責任論を展開した新聞はこの事件をあまり大きく扱わなくなり、逆に展開しなかった新聞が何度か取り上げるという現象はある意味おもしろいが……(ちなみに今日の郡山氏の「すぐにも行きたい」「信念を持ってやっているのに自己責任論はちょっと」を放送するNHK・日テレ<情報収集の甘さも指摘>、しないTBSという差もこれはこれで興味深い。朝日は古館が見ていて気の毒になるので見ない<畑違いのところで無理しているのが伝わってきそうで>)。

米国では9.11の検証が始まっているというニュースがたびたび入ってくる。個人的な推測だが、米国はあのテロを予測できていたのではないだろうか。あくまで推論だが、あの事故後にビン・ラディンが絡んでいるという報道が流れるのが早かったのは、元々予想が付いていたからではないかと思わないでもない(情報の提示が早すぎて不気味だった)。

米国にはエシュロンという巨大な盗聴機関がある。各国の企業の情報から軍事機密まで盗聴していると言われている。現に、イラク兵の「査察があるから武器を隠せ」という会話もとっていた。そういうことができるなら、ずっと前から目を付けていたビン・ラディンの行動を補足できていてもおかしくないのではないか。

では何故、わざわざあの犯罪を見過ごしたのかと考えた場合、その理由として挙がるのがイラクに攻め込む大義名分が手に入るからというものだ(その「前」もあるが)。イラクに攻め込むことで得る米国の利益というと、やはり中東における石油の権利、副大統領の親族が経営する兵器会社への収入といったものが挙げられるだろう。まぁ、湾岸戦争の時の約束を破っているという問題や、フセインがクルド人を虐殺している問題もあるにはあるけれど。

今となっては、国連の場での開戦か否かのやりとりが懐かしいが、さらに懐かしい話をもうひとつ。かつて、ひとりの少女が現地のイラク兵の残酷さを訴えたことがあった。そのスピーチに涙して反戦意識が弱まって戦いは始まったが、その少女が実は政府高官の娘で、現地のイラク兵のことを語っていたのに、実はその時現地にいなかったことがわかった。情報操作を武器に何が何でも戦いたい、そういった政府首脳部の考えが分かる話である。その時の大統領は今のブッシュの他ならぬ父だった。歴史は繰り返すのだろうか……。

 

ランダム・ピックアップ