佐世保・小六事件

記入日:2004/06/04

「佐世保・小六事件」とでも言うべき事件について、報道の方もだいぶ熱が入ってきている。事件が起きたのは火曜なので、事件の詳細や動機の部分に触れるところも結構な数になった。報道の仕方について、今までの少年犯罪のように、安易に「悪者」を仕立てて非難するという方向には向かっていないように思える。

ただ、相変わらず「卵が先か、鶏が先か」的な論議を呼びそうな内容が目に付く。「殺害女児はバトロルワイヤルが好き」=「危険な作品を規制しなくては」と言いたげな扱いがそれである。私はその作品を読んだことはないが、この手の主張を聞くと「作品を読んで殺人に興味を持ったのか、殺人に興味があったから作品を読んだのか」といった感じの表裏一体的なものに対し、その考え方の片方だけを用いるのはどうかという気持ちになる。

同時に、親が子どもをよく見ていないからだという主張の後には、子どもを十分に見られるだけの環境を提供しているかという疑問も湧き起こる。遅くまでの勤務を要求する会社が、こういったときに「しっかりと子どもを見ろ」というのは矛盾しているという話である。

まぁ、メディアがどうあれ、痛ましい事件であることに変わりはない。

 

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