人の愚痴

記入日:2004/07/24

土曜日の職場は人が少ない。出社する人はほとんど当番制の電話番係だ。無論、やるべき仕事はあるのだが、何処か気持ち的には半分お休みな所がある。この感覚と似ているものと言えば、放課後の学校だろうか。まぁ、とにかくそんな感じなわけである。

そんなお気楽な土曜に気の合う面子がそろえば本音がこぼれるというもの。普段は周りを気にして言わないことが次から次へと出てくる。やれ、アイツは人の話を聞いていない、アイツはどうしてこうバカなんだろう、どうして仕事を覚えないんだろう、「また、○○だよ。本当にもうあの人は……」と何かミスを見つけるたびに口にする人がいた。

どちらかというと、仕事をしている人のしない人への愚痴である。愚痴としては正当な理由のあるものだ。こういう状況にならなければ、彼の人の本音は聞けなかっただろう。正直、誰が誰をどう思っているかなんてなかなかわかるものではない。

故に、こういう風に聞けるのは個人的にはある意味において喜ばしい。その人への対応の仕方が前以上に困らなくなるし、誰がどういう人なのかわかるからだ。

髪切り虫

美容室で髪を切った。前に行って不快感を抱いたところで、また同じ人に切ってもらった。その人に再度チャンスを与えようといっものではない。ただ単に、そこが家から近くて安いから利用しただけのことである。だが、終わってみるとやはり遠くて高くても、ちゃんとした所に行こうと思ってしまう。

そう、また指示通りに切らなかったのだ。前髪を円形状に(中央を長く、耳に近づくにつれて短く)切るなと言ったのに、できあがったのをみたら見事にそうなっていた。さすがに、あまり前髪を切るなと言ったら切らなかったが、それはそれで切らなさすぎの有様だ。今回主に切って欲しかった横と後ろは切りすぎているし……。

本当にトホホな結果である。髪を切りながら話しかけてこなくていいから、ちゃんと指示通りに切って欲しいものだ。話しかけるで思い出した。やたらと他の店員も話しかけてくると思ったら、ちょっとした理由があったのだ。それは店を出るときのアンケート用紙を見てわかった。

そのアンケートは一番気遣いできていた人(担当者以外)の名前を書いてくださいというもので、店のサービス向上を図るためのものだった。いきなり、誰が一番気遣いしていたか聞かれても書けないので何も書かなかったが、よくよく考えてみると、気遣いとはさりげなく気づかれないところでしているものであって、目に見えて気遣いをしているとアピールするようなものをサービス業が求めるのはいかがなものだろうか(まぁ、アピールしないと生き残ってはいけないが)。その辺で物の考え方が間違ってはいる気がしないでもない。

そもそも、その気遣いアンケートで名前を挙げてもらうために積極的に客に話しかけ、存在をアピールするというのはどうだろうか。何か飲み物はいかがですか、何か読まれますか、そういったサービスはわかる。しかし、髪を洗っているときにまで話しかけてくるのはどうだろう。本当に客を第一に考えるサービス業に従事する者のすることだろうか。しかも、その話題もつまらない。いい加減、もうあそこはやめようと改めて思った。

 

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