仕事に対する考え方

記入日:2004/08/17

フィリピン軍の撤退に関して、予想通りの読者投稿が新聞に寄せられていた。国際的非難を浴びても、人質を解放された家族の笑顔がすべてを物語っている、子を産んで育てた母として命の尊さを~という撤退を評価したものだ。別に思想は自由だし、あの手の問題に「正解」はないのでそれもいいだろう。

しかし、この手の意見を見るにつけ思うのは、純粋な人道主義から撤退させたと思うなかれということである。もっとフィリピンという国を考えて欲しいのだ。海外への出稼ぎが多いこと、熱しやすい国民性、人質は大統領出身区の人だった等々、撤退を決断しなければ困る要素が現政権には多々あるのだ。その中でも、あの国において考慮に入れるべき最たるものは、「人質を見殺しにした」人に誰が投票するのかという恐れではないだろうか。

イラク戦争が始まったときもそうだった。戦争に反対するフランスのシラク大統領を平和主義の素晴らしい人だと勘違いした人がいたが、あの人は政権に就くやいなや核実験を再開した男である。そもそも、フランスが反対するのは戦争に限らずいつものこと、なのではないか(言い過ぎか)。それを受けて、ホワイトハウスからフレンチの名の付く料理が消えたというのも幼稚な話である。まるで子供の発想だ。

まぁ、いい。今日書きたいのはこんなことではない。仕事の話を書きたいのだ。最近は、美浜原発、温泉の水道水疑惑、相変わらずの三菱、たまに見る回転ドア、そしてプロ野球と、「いい加減or不誠実な仕事ぶり」を各所で見かける。当事者の仕事への考え方はいかなるものなのか、頭をかち割って見てみたいものだ。

そこまでのレベルのものではないが、身近なところでも「いい加減or不誠実な仕事ぶり」に遭遇する。この間 新しい人が職場に来て半月経ったが、物覚えのスピードにやや難ありといったところらしい。同じことを何回も聞く、覚えようとしていない、いざとなったら聞いて済ませようとしている等々、指導担当者の不満は尽きない。同時に古参者への不満もよく出てくる。

新人にものを教えるにしても、いきなり細々としたところを教えてかえってわからなくしている、共同作業において非協力的である、誰が担当してもいい仕事は手を抜く、そういった古参者特有の怠慢さが目に付くらしい。それはいい。だが、その古参者と指導担当者は仲が悪いときている。二人だけならやりとりもままならないのではないかと思えるほど仲が悪い。

それ故、間に私が入っていろいろ気を遣わなくてはいけないのだが、それが馬鹿馬鹿しくて嫌になる時がある。子供の喧嘩に付き合っている馬鹿馬鹿しさだ。私はそこに仕事をしに来ているわけだって、両者間に入って気を遣うために行っているのではない。これも給料分、と割り切るにはくだらなすぎる。彼らの仕事への考え方、というか仕事において人に負担をかけていることへの考え方を、頭をかち割って見てみたい気がする。

どうでもいい話

ちょっと見かけて気になった言葉、「M資金」について調べた。M資金とはGHQのマッカート少将のイニシャルMをつけた出所不明の巨額資金を元手にした低金利融資話のことである、平たく言えば。忘れた頃に、詐欺事件としてひょこっと新聞に顔を出してくる。

更にどうでもいい話をもう一つ。オリンピック期間になって、新聞の版が通常のものにプラスして、~版○やら☆が登場している。それらはギリギリまで待って印刷された最新の版らしい。ちなみに通常は4版などの夕刊、14版などの朝刊がある(11版、12版、13版と版を重ねていく。地方に行っているのは若い版だったりする)。

更に更にどうでもいい話をもう一つ。今日、CDからWAVEデータを抜き出すことを間違って「クリッピング」と言ってしまった。違うことを考えていたので出た言葉だったのだが、その言葉が出た後に例の蘊蓄王(2004/08/07 愚者の自己満足 等を参照)が私の言葉を真似てクリッピングと言った。知ったかぶって喋っているのがバレた瞬間である。思わぬ所から、化けの皮がはがれたなと思った次第である。ちなみに、クリッピングではなくてリッピングである。

 

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