オリンピックの価値

記入日:2004/08/24

メダルラッシュで盛り上がっているオリンピックではあるが、世界最高の舞台と言うには恥ずかしい部分が多々ある。レスリングにおけるポイント混乱、野球におけるボークの判定とストライクの判定、体操におけるブーイング後のポイントアップ……と不可解な点が多すぎる。これでは、メダルの価値も薄らぐというものだ。

まず、レスリングの試合では何もしていないのにいきなりポイントが次々に入ったかと思えば、また元に戻り始めることが何度かあった。浜口京子選手の試合などは、試合結果にまで影響したと言っていい(電光掲示板を見て、同点狙いで低いポイントの技を選んだ可能性がある)。野球のストライク判定もいい加減だ。さっきストライクを取ったかと思えば、次の回になると同じコースでもボールにする。明らかなボークでけん制球を投げたのに、ボークをとらなかったこともあった。

体操は後に演技をする方が有利だとは言うが、ブーイング後に点数が修正されるのはどうだろう。まったくもって基準というものがしっかりしていない。これでは公正な試合とは言えないし、ここまでお粗末ならば競技も何もあったもんじゃない。本当にこれが世界最高の舞台なのだろうか。

野球と言ってもメジャーリーグ選手は出ていない。日本だって、制限がなければもっと強いチームも作れただろう。別に準決勝で敗退した長嶋ジャパンをかばっているわけではない。ただ、世界最高の名を与えるには疑問の残る「一大会」だと言っているだけだ。

疑惑の勝利

レスリングのグレコローマンスタイルで、外国人選手が日本選手の足を掴んだのに、犯則を取らなかったことが物議を醸し出している。ハンマー投げでは金メダルを取った選手にドーピング検査を再度やるよう要求したとかで問題になっている。ある週刊誌では、ドーピング検査はザルだと書いている一方、別の所では今回から検査は厳しくなったので日本人のメダルが増えたと主張しているところもあった。

気になるのは後者の意見である。厳しくなったから増えたというのはもちろん、ドーピングにより勝利を掴んでいた外国人選手が多いということだ。逆に言えば、不正をして勝ったのに堂々とした態度を取っていた輩が多いということになる。海外では筋肉増強剤などが一般的なものになっているという話もあるので、その点も考慮に入れなければいけないのかもしれないが、使ってはいけないことに変わりはない。

この大会における価値というものに疑問が出てきて仕方がない。いや、不正をしたくなるほどの「価値」があるという逆転の嫌な発想もあるが、不正をしてずらっとしている連中に罪悪感はないのか、不正を働いて取った金でも喜ぶ国があるのか、そういった自国の代表を国民がどう思うのか知りたくて仕方がない。

最高で金、最低でも金

昨日書き忘れたオリンピックのことについて……。まず、「おい、ウィリアムス。阪神で投げているときは(最近)よく打たれるくせに、オリンピック(日本戦)でのピッチングはなんだ? おかげで負けたじゃないか!」。

次に、ここ二大会「最高で金、最低でも金」「田村で金、谷でも金」というキャッチフレーズを言って金を取った谷亮子選手を見て、彼女はキャッチフレーズを言わないと金が取れないのではないだろうかなんてことを思ってしまった(悪い意味じゃなくて)。ついでに、野村選手も新聞の一面を狙うならば、そういったキャッチフレーズを考えたほうがいいんじゃないかな? などと余計なことも頭に浮かんだ。でも、谷選手にはもうその手の言葉がない気もする。残っているのはもう「今回も金、旦那も金」くらいだ。

そういや、テコンドーの彼女はどうなった?

 

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