北京の日本人学校に脱北者

記入日:2004/09/01

北京の日本人学校に、北朝鮮を脱出した住民29人が駆け込んだ。去年の一件に引き続き、比較的スムーズに対処したようだ。領事館への駆け込みの時は様々な問題が指摘されたが、そのときの教訓が今も生かされていると言っていいだろう。

しかし、あの事件以来、駆け込む脱北者の人数への懸念があった。一人二人なら人道的な処置をと言えるが、多数ならばどうなのだろうと……。一万人が駆け込んだら彼らの輸送代もバカならない等々の意見が噴出する気がしないでもない。

これは、難民受け入れ問題にも当てはまる気がする。一人二人なら助けてあげてと言うけれども、大挙して押し寄せたそれのために、自分たちの金を使うとなれば話は別という訳で。

まぁ、難民に関しては、日本は認定基準の厳しさで批判を浴びているようだが、国民側からしたらその方が生活しやすいのかもしれない。大量受け入れによる社会問題に悩む国もあるのだし。

天災は忘れた頃にやってくる

ロシアでは武装勢力というか、テロリストが学校を占拠した。爆弾テロ、旅客機の墜落事件等々、最近はチェチェン問題絡みの事件(確証がないものもあるが)が起こっていただけに、遂にこんな事件もという見方になってしまう。今は、劇場占拠事件の時のように、人質に大量の被害者が出ないことを祈るばかりである。

日本でも浅間山が噴火した。こちらは人災ではなく天災である。三宅島の全島避難が解除されて云々の話が出ている中での噴火だけに、ひとつ落ち着こうとすれば別のところで起きる間髪のなさに、火山列島に住んでいるのだなという妙な実感が湧いてくる。ホント、天災は忘れた頃にやってくるとはよく言ったものだ。

裸の映像

テレビのニュースに目を向けると、ロシアの占拠された学校の人質開放というか、逃げまどう人々の映像が映し出されていた。この時点でも死傷者は少なくなく、いい結果だとはとてもじゃないが言えない。おまけに、助かった子どもたちにも、「無事でよかったね」と声をかけていいのかわからない。

そう思うのは、あまりにもその映像が酷いからだ。犯人グループに脱がせられたのか、はたまた暑くて脱いだのかはわからないが、校舎から逃げてくる生徒は一様に上半身裸、もしくは下着姿である。「生きて帰った」だけで今はある意味満足かもしれないが、今後のことを思うとその姿が全世界の公開されたことに同情を禁じ得ない。

また、それを躊躇いもなく流すメディアへの疑問と、このような結果にしか導けなかったロシア政府への憤りのようなものも感じる。ロシア政府には他にも疑問は尽きないが、現時点では亡くなられた方のご冥福を祈るばかりである。

話は変わって日本のこと。プロ野球再編問題における選手会の……まぁ、要求のようなものが、裁判所に認められなかった。そのことについての報道では、法的な根拠には特に触れていなかったので、それ自体に対してこれといった意見を述べることも出来ないが、最高裁で判決が覆る例が少なくないことを思い起こすに、上告や控訴をさせることでの金儲け、裁判所側への利益について考えたくなる。

もし、一審ですべてが決まるのなら更に上級の裁判所は必要ない。逆に裁判をするだけ裁判所側の人間に金が入るのなら、それを目当てに判決を言い渡す可能性も否定できまい。医者は病気を治すのが仕事だが、病気そのものが根絶されれば、仕事として成り立たないといったような矛盾点を私は感じるのだ。本当のところは知らないが、金の流れを追えばその可能性は自然と浮かび上がる。

 

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