他者に非を求めている

記入日:2004/10/13

職場を去る際、例の新人と話す同じ部署の女性が目に入った。普段はあまり職場で彼女らが話さないことと、定時を過ぎても新人が帰ろうとしないことから、我々の三十分後に仕事の終わる彼女(これ以降、彼女は同じ部署の女性を指す)を待って、ふたり一緒に帰ろうといった類の会話だったのだろう。まぁ、前にそういう光景を見たからそう思えるのだが。

二人が一緒に帰るということで、また職場の愚痴でもあの新人はほざくのかと思えてならない。現にそんなことを言ったであろうことを想像するに足る言葉が、この間の飲み会の席で彼女の口から出ている。その新人の言葉を受けて、彼女は新人が嫌う人を敵視しているような感じを受ける。

別に敵視されている人をかばいたい訳ではないが、自分のことを棚に上げて「あの人、機嫌悪いと雰囲気が悪くなる」などという新人の発言を真に受けた彼女が、彼の機嫌が悪いのは教えたことをすぐ忘れ、仕事の態度もよろしくない新人に原因があることを知らずに、ただ単純に「あの人は酷い」になるのが解せないのだ。

私のセクションには四人いる。そこの一番不出来な一人の意見だけを聞き、すべてを知ったつもりになって新人をかばい立てされても困るというものだ。あの新人は自分に不利益なことなど言わない。自分のことは正当化し、ひたすら他者に非を求めているのだ。

同性連帯主義

そんなヤツでも仲良くなればひいき目に見るのか、職場の若い女性陣は彼女寄りの意見を展開する(女の連帯感ってヤツか?)。先の飲み会で、「新人が入ってからの彼はどう?」と彼女のセクションの上司的立場にいる女性に聞かれた。

私が「機嫌が悪いですよ」と言ったところ、最初に言ったのは「女の子だから?」だった(アホか)。私が「新人は教えたことをすぐ忘れるので」と付け加えると「みんなで教えたらいいんじゃないの?」と言ってきた。

私は何故か黙ってしまったが、よくよく考えればおかしな論法だ。教えたことを忘れるのであればまず、教える人云々を問うよりも、忘れる側の問題を問うのが先だろう。忘れるなら忘れないようにメモに取る、そんな誠意ある態度を見せて欲しいとでも言って貰いたい。

そんな理屈などどうでもよく、仲良しの女の子の味方をしなきゃ、といういかにもくだらない同性連帯主義を押しつけてくる女の愚かさを感じずにはいられない。

ちなみに、何も彼一人が教えているわけではない。新人がミスをするたびに、それを発見した者が注意しているのである。その辺をわからずに外部から勝手な口を挟まないでもらいたいものだ。一言言いたいのなら、あのバカと一度仕事をしてから言ってみろと言いたい。きっと、嫌気が差して味方する気も起きないだろう。

話は変わって、昨日の主婦の話の続きである。今日、会うとすぐに授業の関係だかで貸した千円を渡すとすぐにいなくなった。しばらくして、一緒に受けている授業に戻ってきた。終わった後、廊下にいた彼女に話しかけると、いつもと同じような感じで話が出来た。若干、引き気味のような気はしたが、嫌がっている感じはなかった。やはり、私の考え過ぎだったのだろうか。

いっそ追放を

例の新人の働きに堪忍袋の緒が切れた教育担当的立場の彼が、上司的ポジションの人に新人の仕事ぶりを報告することになった。何度言っても直らないから、上から注意してくれというのが彼の願いである。その話をしていると、新人と昼食をともにする女が聞いていた。昼食に行ったときにでも、告げ口をするのだろう。あのバカの働きぶりも知らずに肩を持とうなんざ、職場の状況を悪化させているだけだというのに。

、結局どうなったかと言えば、上司が聞いたら新人が辞めようと思っていることを言ったらしく、後任を選出する方向に話は向かった。ただ、いついつまでに辞めたいと言わない当たりが、あの新人の嫌らしさが感じられる。たいした仕事もせずに金を貰おう、いや辞めるんだからやっつけ仕事で済ませてもいいや、適当にやることで誰かに迷惑をかけてもいいやという嫌らしさを。

ただ、今日の最後の方で新人に対して、みんなで相談した結果を言おうと教育担当に言われたのだが、勤務時間が終わって数分が経っても動きがなかったので私は帰った。でも、もしかしたらと少し気にかかっている。

私としては「最後の方で」と言われたので勤務時間中だと思っていたし(勤務時間外になった時点でないと思った)、新人の答えが辞めることを前提としたものならば、私らが言うことなどないだろうという思いを抱くのだが。

話は変わる。テレ朝の報道ステーションで自衛隊の海外における実弾訓練を「夜、戦争が始まる」と言ったことに関して、いくら反自衛隊の朝日系列でもここまでやったら偏見を通り越して悪意を感じるのだが、黙ってみていたら自衛隊側のインタビューもあり、いったいどうしたいのか(どっち寄りにしたいのか)と突っ込みたくなった。

 

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