ニュースを斬る

記入日:2005/02/22

文句を言うだけの辛口コメンテーター風のタイトルを付けてしまったが、時事ネタに対する感想文に過ぎない。まず、ホリエモンの買収劇である。株式の仕組みに興味が向くという点ではいい話である。いろいろと掘り下げて書いてみたいところではあるが、なにぶん最近はドラクエに忙しいので詳しいことは知らなかったりする。

ゲーム脳

次にゲーム脳である。この間、ゲーム好き少年が学校に侵入して先生を刺した事件があったことを受け、またこの胡散臭い説がちまたを賑わせ始めている。ゲームのやりすぎで前頭葉が麻痺する云々……。どこぞの大学教授が言うものだから、「ああ、そうなんだ」とすぐに信用してしまう辺りが悲しい。実際には大学教授など怪しい輩ばかりだというのに。

あの説にどれだけの根拠と科学的証明があるというのだろうか。マスコミもこぞってゲーム脳、ゲーム脳である。おそらく、そういうピンポイントな言葉を見いだすことによって、事件をよりわかりやすく(例えミスリードしようとも)伝えられるのだろう。

また、未知の不安に耐えきれない脆弱な視聴者は、事件の原因のようなものを見つけ、「悪はここにあり」と思うことで、自分はその悪から遠いので大丈夫だと安心したいのかもしれない。同時に、自分の嫌いな若者文化を封じたいのかもしれない。この辺のことに関しては前に詳しく書いた気がするので、こんな酔った状態の文章ではなく、そちらを参考にしていただきたい。

ゲーム脳と言えば、以前「ゲーム脳になると前頭葉が麻痺し、恥じらいがなくなる」というナレーションとともに、コギャルのだらしない恰好が映し出されたことがあった。ゲーム脳というくらいだから、ゲームのやりすぎでなることが語源だろうが、そこに映し出されたコギャルはまずゲームなどやらないと思うぞと、おそらく私と同年代の人間は思っただろう。

ゲームといったって、ピンからキリまでいろいろあるし、ジャンルも本当にいろんなものがある。それを一緒くたにし、やれゲームをやると反射的な操作の繰り返しだから考えることはないだの、ゲームは死んでも生き返るから命の重みが薄れてしまうだの……。何だかもう狂気じみたヒステリックで問題の本質がゆがめられてきている気がないでもない。

テレビで万引き発言

最後に女性タレントがテレビでした万引き発言のこと。犯罪行為を軽々しく扱う云々といったことはメディアが取り上げているのでさておき、一応新聞などはそのタレントが未成年ということで実名をあげていないが、雑誌などは「あびる優」と大きく書いている、この違いについて思うところがある。

確かに未成年の実名報道は規制されるべき対象となってはいるが、公の場で言ったものは名前を伏せても仕方がない。どんなケースにしろ未成年の犯罪報道では名前を伏せてというのが大原則だろうが、こういった場合は伏せることで余計にうしろめたさが強調されてしまう……。だからかえっていいのかな? しかし、あのタレント。よくは知らないが、各種メディアも放送した局や事務所を責めるばかりで、当の本人に言及するコメントがないのはどういうわけだろう。何か裏でもあるのだろうか。

 

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