信用しない男

記入日:2006/6/13

昨日、Oさんに「この用紙も支店にFAXする」と言われたので、「これもFAXするんですよね」とMさんに聞いたら、「しなくていい」と言われたのでしなかった。それでも、気になっていたので、もう一度「送らなくていいんですよね」と確認した。結果は同じだった。当たり前だ。

で、Oさんが休日出勤してきた際に、頼まれたデータ打ちの件で、昨日言われなかったタイプのデータがあったので、「これはやらなくてもいいんですよね」と聞いて確かめた。実はこのデータに関しても、Mさんに入力しなくてもいいと言われたものだ。Mさんには、「あたしの言うこと、信用してないの」と思われたかも? 気にしすぎか。まぁ、二人の意見に違いがあったのが、そもそもの……なんだけどね。

休まず働け

朝のミーティングでSさんというオバサンが、昨日は3人しかいない時があって大変だったというところから始めて、休みの日なのに出勤したOさんを褒め称え、連休を取ったのならその次の日は早めに来ようとか思う心がけが大事と力説した。連休を取った男性陣、二人を前にして。

すると、40代の男性が反論。大変そうになりそうだったら、前もって言ってくれればシフトを変えますよと。そりゃ、そうだ。終わった後でウダウダ言われてもね。

大変になるのがわかるのであれば、事前に解決して然るべきであって、やっぱり3人は大変でしたと終わった後に言われても休みを取った人は気分が悪かろうに。というのは、この支店のボスであるN氏が指摘した。というか、半ばキレた。まぁ、そんなところな今日だった。

歴史も知らないバカが

普段はシャワーで済ませているのに、週末になると溜まった疲れを取るために風呂を沸かす。たいして疲れない仕事をしてきたここ数年とは違い、ここ数週間は明らかに体の疲れを感じる。尿の色が黄色いという客観的な判断ソースもある。疲れの原因は慣れない環境と社長の威厳というか威圧感だろう。そばにいるだけで無駄に気を遣う。

それはそうと、よくよく前の職場にいたIのことを思い出す。偏りの激しい歴史バカのことである。確かに奴は何かと詳しい人間だったが、知識を得ていても捉え方に難があったように思われる。全体の中の一を見て、全体も一と同じだといった感じで批判にする。バカにすると言った方が適切かもしれない。

奴を見ていると、自分以外はバカの時代とかいう本のことを思い出す。彼は無駄な知識を溜め込むことで、それを知らない人間よりは自分は賢いのだと、他はバカだと言って差し支えないと判断し、それによって他の諸々の自分が他者より劣っている部分を意識外に置き、つまらぬ自尊心を保っているのだろう。

口癖は「歴史も知らないバカが」だった気がするが、敢えて言わせてもらえば「歴史なんか知ってどうするの?」。「過去の過ちを繰り返さないための歴史」だって? じゃ、「歴史は繰り返す」って言葉は何さ。そんなんだから、就職の面接で「歴史なんか学んで、どうするの?」って言われるのさ。だって、歴史は大抵の会社じゃ利益にはならんもの。

「無論、歴史の重要性やらはそれなりに知っているつもりだが、日本人はもっと歴史を勉強してとか、教養として身につけておくべきだとか、うんざりするほど聞くと逆のコメントを書きたくなるのが私という人間である。

そもそもさ、歴史ってどれほどアテになるっていうんだい? そういう事実があったというのではなく、そういった事実があったと書いている文献が残っている、もしくは遺物が残っているといった類の話でしょ?

時代劇で岡っ引きの家にハチが「て~へぇんだ」と言って入っていくのはおかしい。その時代の身分的に、ハチは家の中に勝手に入ることはないと歴史的考証とやらで指摘したところでさ、実際の所はその時代に行ってみないとわかんないわけだし(行けないけどね)。行ってみたら、案外違っているかもよ。この時代はこうだったと考えるのが妥当だと判断される資料が建前を書いたもので、実際はそんなことなかったとかね。

あんまり悪ふざけしても真面目に歴史をやっている人に悪いので、この辺りで歴史絡みの話はやめにしておこう。本音で書いているわけでもないしね。こんな歴史批判をするのも、あのバカが仕切りに歴史という言葉を使うから嫌いになったところが大きい。

あんな不愉快な奴を思い起こすのは、ディベート的なものになると反論する間もなく奴の話が終わってきたことに鬱憤が溜まったままだからなのかもしれない。私は咄嗟の一言が出ない男だ。ついでに、即座にミスを指摘出来るタイプでもない。人の話は取り敢えず「はいはい」と聞いてしまうクセに、後々までじっくりゆっくり考え込んで、やっぱりおかしいと後々一人で憤懣するのだ。ストレスが溜まりやすい性格だ。

だが、もういい。そんなつまらない言い合いで勝ちたい奴には勝たせておけばいい。私が勝ったところで、何の得になろうか。その手の議論をふっかける奴は負けるとふてくされ、その後の仕事に差し支えただろうから私の態度は妥当なものだった。奴に私は劣った人間だと思われたところで、別にどうということはない。元々がまともに人を捉えられない奴なのだ。

同じセクションにいた人間で、奴を好意的に見ていたものはいなかった。所詮、そういう人間。ならば、ゴミにどう思われようが知ったこっちゃない。だいたい、奴はクソみたいなニュースをよく覚えているが、そんなものを覚えるために時間を費やしてきたのかと思えば、その寂しい青春時代に憐れみすら感じる。

 

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