特例を認めてはダメな理由

記入日：2006/7/21

あらかじめ契約書に書いてあり、契約時には同意した件に対し、今更になって難癖をつけてきた老婆がいた。何でも彼女、何かにつけて文句を言う人らしい。そのたびに対応に追われながらも、何とかやってきたわけだが（私がやってきたわけではない）、どうも文句を言えば何とかなると思っているのか、契約内容そっちのけで一歩も引かない構えのようだった。

挙げ句の果てに、あなたの要求は呑めないと言ったうちの責任者に対し、今まで担当していた人と違うけど、内容をわかっているのと言って話を誤魔化そうとする始末。

ついでに、いい加減にするよう言うと、電話での会話は録音したからという異常さ。何だか、前にテレビで見た「ストーカーが屋根裏に潜んでいる」と言って調査を依頼したオバサンを思い出さずにはいられない（よれよれのオバサンを誰がストーキングするかっての。無論、誰も潜んではないなかった）。

ホント、一度親切で本来は聞き入れられがたいクレーム処理をすれば、それが当たり前だと解釈するからこの手のは困ったものだ（だから、どんな些細な特例も認めてはイケナイ訳だが）。契約書ですら平気で無視しようとする辺り、ロクに社会を知らずに歳を取るってのは怖いものだね。

身内がしっかり教育しないからああいう輩が出るんだとか思うと、帰りの電車で会った朝鮮語を喋る坊やのことを書かなくてはいけない。朝鮮語がどうのという問題ではない。あのマナーのなってなさはいかんともし難い。

まず、床に寝ころぶ、持ってる傘を振り回す。傍にいるんだから、母親は何とかして然るべきだろうに……。そして、先頭車両の車掌室に続く窓から進行方向を見たかったのか、そこにいる人を押しのける様は教育を施されていない野生の生き物の様だった。

電車といえば、今日の朝は電車が止まって大変だった。こういうとき、他の交通手段の中から何を選べばよいのか、即座に判断出来る人間になりたいものだ。最終的には復旧した電車で行ったものの、いったんはタクシーや自転車を飛ばしてという選択肢も浮かんだ。自転車は雨が降っていたので却下。金がかかるけどタクシーでと思い、待っているところで駅から人が溢れてきたので、動き出したことを知って構内へという感じだった。

あと、電車遅延証明書をもらっておけばよかったかなと、後々になって思った（そういや、前の職場のバカ、毎日のように電車の遅れとか言って遅刻してきたけど、証明書をもらってきたことがなかったな。まぁ、嘘だろうと思って奴の言い訳を聞いていたわけだが）。

今日が締め切りのレポートは思いのほか早く終わり、午後がほぼ完全にフリーと化してしまった。夕方ぐらいまでかかる予定だったのだが……。いや、そのくらい練りに練ってということもできるだろう。しかし、一度終わったと思ってしまえば、その開放感から抜け出せはしないのだ。

さて、何をしたものかと思いながらも、取り敢えずはと日用品の買い出しに行き、家に帰った後はシャワーを浴びて洗濯をし、飯でも食べようかと思ったところで玄関を叩く音。行ってみると、警察官がいた。

別に何か悪いことをしたわけではない。防犯登録のため、どの建物に誰が住んでいるのか調べているらしい。ちょっと怪しんでみてみたが、古びた住民台帳みたいなものからして本物っぽかった。ただ、その台帳の記録はよほど古いものらしく、私の下の階の住人は島田さんという女性になっていた。無論、今は違う名前の男が住んでいる。

警官が帰った後、近所のガキとそのヤンママっぽいのが口論を始めて静寂が消えた。「何で一緒にやってくれないの？」と言うガキに、「触りたくないから、家には入れないって昨日言ったでしょ」と理由を説明する母親。虫の片づけか何かだろうか。

母親がいくら説明しようとも、同じ事を繰り返すガキはバカ以外の何ものでもないが、きっと彼の視点で問題を捉えれば、「自分の気持ちをわからない母」というのが理解出来ないのだと思う。自分はこう思っている、だからお母さんも同じように思っているという自己中心性があるのだろう。にしたって、うるさいんだよクソ親子。

日本のウイスキーと言えば、サントリーやニッカを挙げる人が大半だろう。キリンビールを挙げたら「？」という顔をされるのがオチだ。だが、キリンもウイスキーを出しているのである。名は富士山麓。よく見られるウイスキーの度数が４０に対し、このウイスキーは５０ときている。これがキリンの心意気というものなのだろうか？　ターゲット層がいまいち見えないが。

新聞広告で目にしてから、一度は思い続けて早数ヶ月。何気なしに訪れた酒屋で見つけたのが運命とばかりに購入し、キリンのチャレンジをとくと味わうことにした。第一印象としてはスッキリしているけど、ウイスキー独特のコクがないように感じられた。なるほど、これが９８０円で売られている理由かと、定価も知らずに思ってしまった次第である。