スリッパ持参で

記入日：2006/12/27

働いている店舗の忘年会だった。ちなみに会社全体の忘年会は明後日にある。なので、何で明後日あるにも拘わらず、今日もやるんだと思うところがあった。とはいえ、断る訳にもいかないので参加。一次会（？）はボーリング大会。久々のボーリングだったせいか、見事なまでにブービー賞（女性は＋５０点計算｛２ゲームで｝）。

２次会（？）の飲み屋はなかなか決まらず、何軒目かでようやく入ることができた。そんなに盛り上がることもなく、ダラダラとした会話が続いた印象が強い飲み会だった。だが後半、ふとしたことから始まったＸＸ名挙げリレーは少し面白かったが、ちょっとやりすぎてしまった感がある。

私はラスト二人というところまで残り、店長と一騎打ちになって負けたのだが、やはり正社員ではない私は適当なところで引いた方が（わざと間違えて）よかったのかなと、今になって思っている。接待ゴルフではないが、分相応の順位というものがあるような気がしている。やっている仕事的に私が有利なゲームであることもあるし。

話は変わるが、その忘年会で女性社員の一人が彼氏の家に行き、彼氏の母親に「あなたに出すスリッパはない」と言われたことが話題に上がった。「たまたま、スリッパを洗ったか何かで出せなかったんだよ」というポジティブな見方をしてフォローした人もいたが、現実的に「一人息子だからだよ」などという人もいた。

本当のところはわからないが、彼女が家に行くと彼氏の父親が「スリッパを出しなさい」と言い、母親が先の発言をしたようなのだ。食事も食べてきたらしいが、顔を合わせずに出してきたらしい。露骨な嫌がらせはなかったようなので、いきなり来たので戸惑っていたのかもしれないが、その母親の行為に彼女は少なからずショックは受けたのだろう（たぶん。大雑把で深く考えないたちの人だが）。

これを受けてかは知らないが、男性社員の一人が今年の目標として「（彼女の母親に）あなたに出すスリッパはない」と言われることだと言った。まずは、彼女を作ることが必要になることは置いておくとして、このスリッパ絡みの話が続いたので「スリッパを持参して行ったら？」と提案した。

「あなたに出すスリッパはない」と言われたら、「ご心配なく、持参してきましたから」と内ポケットから出すのである。ふっと思いついたので冗談で言ったのだが、割と受けたのでこの手のコントも面白いかなと思った。嫁いびりの舅にネタで反撃するコント集、ネタに困っているお笑い芸人がいたらチャレンジして欲しい気がしないでもない。

仕事納めの日である。夕方五時過ぎから大掃除を始め、七時半過ぎには忘年会会場へと移動。よくある行事としての会社の忘年会が行われた。ビンゴ大会＆くじ引きによるプレゼントでは、スピーカーが当たった。ハズレとして用意されたものは、「いけめんきっと」と書かれたＳＥＸ関係グッズと、あと何だったかな……。取り敢えず、それらが上層部の人間に引き当てられなかったことは幸いである。

会社全体の忘年会ともなれば、久しく見忘れていたお酌してまわる社員というのを目の当たりにすることになる。注いでいく順番は社長、社長夫人、専務、常務、支店の店長陣、古参の社員……。これも一種のマナーであり、常識なのかもしれないが、「どうぞ、どうぞ」と、ぬるいビールに冷えたビールを注がれるのは如何なものだろうかと端から見ていて思う。いや、私も注いでいたのだが……。

会社全体の飲み会ともなれば、普段見ない人もいるわけで、その中の最たる人物であり、ある種の問題人物に逢うことが出来た（逢いたくはないのだが……）。彼の訳のわからない訓示を聞かされ、訳のわからぬ自慢話を聞き、つくづく あの店舗じゃなくてよかったと痛感できただけでも、少なからず幸せを感じることが出来た。その店舗の人には悪いが。

会社全体の飲み会ともなれば、料理もバンバン出てくるわけで、普段は食べることのない焼き肉をうんざりするほど食べた。いや、食べさせられた。私はちょうどテーブルの中央部の席だったので、両方の焼く場所（何て名前？）で焼かれた肉が皿に載っけられていった。

最初は美味しかったが、後になるともう社長の残すな的発言もあって、嫌々胃の中に落としてやる感じだった。その胃にデザートで出されたアイスを入れたのがいけなかったのか、帰りには軽い下痢状態になっていた。人間、食べ慣れないものを食べるときには注意がいるね。

夕食時にフセインが処刑されたというニュースを観た。奴が殺されたことを理由にしたテロの危険性を示唆する意見があったこともあり、余計に何でこんな時期に処刑を実行したんだと思いたくもなった。年末年始に人が集まりそうな場所というのは想像に難くない。即時実行するなら間違いなくそこを狙うだろう。そう考えると、馬鹿な判断をしたと思いたくもなる。だからといって、出かけるのをためらいたくはないが……。