機微

記入日:2007/1/9

授業が再開し、その最初の授業で爆睡した。ぽかぽかと暖かな感じで暖房が入り、疲れと相俟って眠りやすい状況だった。やはり、授業中に睡魔と戦いながら、いつの間にか寝てしまうのが一番気持ちがいい。そのために授業に出ているものだ。嘘である。

その授業では冬休み前にNPO絡みの発表があったのだが、めでたくうちのグループが最高評価を受けた。ちなみに、この評価は担当講師が下すものではなく、発表を聞いた生徒が五段階で評定するものである。そんなささやかな高評価もあって、今日の講義は一段と気持ちのよい授業だった。

そう、その次の講義が終わったあたりまではよかったのだが、帰り道で前の職場でアルバイトしていた奴に会って少し機嫌が悪くなった。向こうは挨拶程度に「就職活動はどうですか」なんて聞いてきたが、私としては気軽に聞かれたくない話題なのだ。

まだ本格的に社会に出たこともない青二才にとって、それは差し迫った問題として捉えられていないのかもしれない。また、失敗してもいいかなというくらいの重要性なのかもしれない。しかし、私にとっては後がないものなのだ。それを天気のことでも聞くように話して欲しくはない。社会経験のある奴ならまだしも、童貞くさい坊やにだ。

まぁ、相手は特に悪いことをしたわけではないのだが(向こうからしてみれば)、人として気をつかうべき点はあるというものだ。今回のケースは彼にとってわかりづらかったとしても、こっちが女性と二人で歩いている時に声をかけたりするのは野暮ってものだろう(以前あった)。そういう人の気持ちを察しようとしない奴だからモテないんだよ。

地上デジタル

ある住居で地上デジタルが見られないことが問題になっていた。入居者は地上デジタルを見るために新しいテレビを買ったのに映らなかったのだ。地上デジタルに対応するためには、大家側がいろいろとしなくてはいけないらしい(物件の新古による)。

場所によっては移行のための工事などが無料で行われているが、まだ動き出していないということなのだろうか。ちなみに、見られたとしても受信状態によって見れたモンじゃない箇所もある。そういう場合、障害になっている建物が何らかの対策をするらしい(詳しいことを調べていないまま書くので、かなりの誤りがあるかもしれない)。

となると、アナログ放送が終わった段階で、テレビが観られない人が出てくる可能性もある。地上デジタルを見たくても、工事が間に合わないなんて状態も起こるかもしれない。そんな隙をついて、「これからの時代、テレビはネットで観るものだ」を合い言葉に、市場に食い込んだら面白くなりそうだ(ネットテレビ局が番組を制作するという意味で。今テレビで流れているものをネットで配信するというのではなく)。

ネットなら観たい時に受信出来る。テレビの放送時間によって生活を支配されない、いちいち録画をしなくても観たい番組はすぐに手元へ。ニュース番組も朝昼夕で切り替わり、観たい時間のものがダウンロード出来る。スポーツはライブカメラの応用で中継でもすればいい。それによる延長も番組ダウンロードなら気にしなくていい。そして、有料配信枠を設け、スポンサーとは別に作りたいものを作って売っていける。

こうなった場合、既存のテレビ配信システムでやってこれた箇所の中で、幾つか商売が立ちゆかなくなるかもしれない。幾つかの電波塔は不要(ネットの回線があればいい)。何より地域ごとのテレビ局の存在意義が失せ、ローカル情報番組制作所になる。

先の話題に飽きてきたので、今日あったことをメモ程度に書いていく。昼休み、職場近くのスーパーに入ってトイレに行ったら、手洗い場に髪の毛がいくつか落ちていた。明らかにハサミで切ったような黒髪だった。それは車椅子用のトイレの個室にも大量にあった。いったい、どういうことなのだろう?

トイレで散髪した馬鹿がいるのかと思ったが、よく考えるとここの三階は美容室なのだ。もしかしたら、散髪中にトイレに行きたくなった車椅子の人が、下の階に降りて用を足した際に落としたのかもしれない。慌てていたので、落とされた髪の毛を払うことも忘れていたのだろう。だが何故、一般の男性用トイレの洗面所にもあったのかということになる。車椅子用の個室にも手洗いの場所は設置されているのに……。

不都合は重なり合って

今日は社員の休みが重なっていたので、もとから人がいない状態だった。それに加えて、今日に限って遠方での案内が入って一人欠け、急遽来店した細かい男の案内で一人欠け、残った社員は風邪引き店長と経理のオバサンという惨状だった。おかげで、私ともう一人の非正社員で電話に出まくった。いろんな電話があったが、終わってみると記憶にない。

まぁ、そんな状態な上に店長がふらっとどこかに出かけていったので、社員は経理のオバサンひとりという状況に。昼休みは外で食べていいことになってはいるものの、さすがにこの状況なので中に残って、弁当でも食べようかと思ったがやめた。そこまでする義理はないもの。それに、である。

今日はこの後にテストがあるのだ。テスト中に眠くならないよう、食後には喫茶店で真っ当なコーヒーを飲む必要があった(缶コーヒーでは効果が期待出来ない)。で、迷った挙げ句にいつものように外食し、喫茶店に入ったまではよかった。私の前に並んでいた客が困ったちゃんだったのだ。

前にいた客であるところの若い女の二人組は、注文カウンターの前で店員とずっと話をしていた。よく見ると、二人組の片方は、携帯電話を取り出して画面を店員に見せている。どうやら、クーポン券のようなものを携帯に映し出していたようだ。

その確認で数分、そのクーポンの説明に数分、注文に数分かかった後に変更に数分、もういい加減にしろと言いたくもなる。こっちは昼休み時間が限られているのだ、暇人は後から注文しろという気持ちになっていた。そんな私の心の代弁者ではないが、後ろにいた強面の男が「うぜぇ」と言った。どうせ言うなら彼女らに聞こえるように言えよ。私にだけ聞こえたって、私が逆に苛立つだけじゃないか。まったくもう、どいつもこいつも。

で、注文する順番が回ってきたときには、当初予定していたカプチーノはやめて、すぐに出せるブレンドコーヒーに切り替えた(そこの新人アルバイトでもやれるように)。時間の都合上ってやつだ。こういうような感じで、店は知らず知らずのうちに売り上げを落としていくのだろうな。

そうそう、今日はいろいろと最低な感じの日だったのだが、思い起こせば朝からして最悪だった。一階の住人が土足で自室に入っていったのだ。朝の急いでいる時間に忘れ物をして戻ったからとしても、そうやって共用の廊下部分まで汚されたらかなわない。まったくもう、である。

あと、おまけ。大学からの帰り道、後ろにいた男子学生の会話が耳に入ってきた。「日テレったって、時給850円だぜ。月8万程度だもの。1時間働いても大学近くのカレー屋の代金も払えねぇ。ホント、割りの悪いバイトばっか」「オレがやってるスタバも安いよ」だ、そうだ。

 

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