話題の商品の口コミ|評判の良さに隠された理由
話題の商品には、共通点があります。特にネットでしか買えない健康食品は、似たような売り方をしていると言えるでしょう。まず、定期購入が前提。この手のものは「使い続けてこそ、意味がある」のかもしれませんが、販売会社として収入を安定させたいなら、リピーターになってもらうのが一番。気持ちは、わかります。
そして、定期購入の解約方法がわかりづらい。安定した収入を手放したくないのでしょう。仮に解約しても、「もう一度」と営業の電話がかかってくることも少なくありません。
お試し用が格安で用意されていて、手厚い返品保証があるのは、購入のハードルを下げるため。お試し用では採算が取れなくても、一緒に送るパンフレットで定期購入へと導き、利益確保を狙っている……。会社は利益追求団体なので、当然と言えば当然ですね。
何より、話題になるということは、それだけ宣伝にも力を入れているということ。逆に言えば、その宣伝費を回収できる価格なのです。まぁ、一回きりの購入で何とかするには厳しいので、定期購入を勧めているのかもしれませんが。
もちろん、純粋に良い商品もあるので、一緒くたにはできません。ポイントは解約方法が見つけやすいか、販売元の会社名で検索して「迷惑電話」と出るか、アフィリエイトの料率はいくらかといったところ。アフィリエイト報酬が高く設定できるのは、原価率が低くて儲けやすいからということも……。
なお、「商品名 口コミ」で検索しても、宣伝しているページしか出てこなかったりします。そんなときは、口コミサイトで探すのもアリかも。
ASPで確認できる商材
ちなみに、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ )で「健康」で検索して出てくる商品、または「健康食品」カテゴリにある商品には、次のようなものがあります。
スルスルローズの香り、氣's SiO3 光の結晶、ローヤルゼリーA錠、ユーグレナのみどり麹、ムコアージュ、火の鳥、ロイヤルT ルイボスティー、あいぜん、大豆と青汁、金の穂、HMBプレミアムマッスル ボディア、みやびの爽臭サプリ、WHITE PROTECT、イムノバランス、目神、BOOST毎日腸活、ミルキーパワー、アラプラス 糖ダウン、健康家族、mama想、フルベリ、快眠プラス、ブラビオン、ラクしてよくばり甘酒酵素ゼリー、ミラクルクィーン、ミオール、毛細血管ケア、Dou、のびプラス、一目瞭然W、深潤EX、MASTIC WHITE(マスティック ホワイト)、大正ヘルスマネージ 乳酸菌青汁、ルテインのちから、酵素乳酸菌ユーグレナ、noiデイリーバイタルフル、乳酸菌ミドリムシ、ナトゥリー 生ロイヤルゼリー、こつこつ習慣、万能茶、ペプチア、ネムリス、バイオレットドラゴン、発酵つばき茶、快眠りずむ、生漢煎 苓桂朮甘湯、3種発酵のちから、琉球モリンガすっぽん、ミツバチの恵み とろり、ヘルケア、ローキュア、天洋社の青汁ゼリー、スピルリナ、ゆるやか習慣、ネンネのマカサプリ、ベルタルイボスティー、腸活の素~トリプルフローラタブレット~、葛の花イソフラボン青汁、ゴーヤミン、キッズセノビル、白井田七、アマニの恵&大麦若葉、青切りシークヮーサー顆粒GOLDノビレチンPLUS、ヘパリーゼZ、サイマクG&E、Vitanatura(ビタナチュラ)、こどものリパミンPS、micocoティー、かるみるく、メルミー葉酸サプリ、すっぽんスリム酵素、Asecarat(アセカラット)、コレステ生活、テアニン快眠粒、コタラエキス粒、セノビーム、パワーLPSwith乳酸菌サプリ、NINCaL(ニンカル)、ベルタこうじ生酵素、高麗紅参精タブレットGOLD、タクラマカン砂漠人参、腸内美容サプリメントPHILOSOPHY(フィロソフィ)、金の菊芋、メラックスeye、あっぱれ黒酢もろみチャージ、プレスマイル、そのもの納豆など。
大抵、こういうのは公式サイトのみで販売されているはずですが、ものによっては楽天市場やAmazonの方が安いことも。ただし、販売しているショップの所在地を見ると、アパートやマンションの一室というパターンが多いです。まぁ、個人で流している感じですかね。ぶっちゃけ怪しいですし、仕入れルートとしては、要らなくなった誰かが売った物を買うケースが多いでしょうか。メルカリでサプリを検索してみてください。
御用学者の存在
御用学者という言葉は、政府や権力者に迎合し、都合のいいことを唱える学者という意味で使われています。偉い人に「こういう主張をしたい」と言われれば、それを主張するのに都合のいいデータを集めて、専門家として意見を述べる感じでしょうか。まるで、記事の結論ありきで取材をするマスコミのようです。
何とか学術会で認められたとか、何とか大学の教授が一押しと太鼓判を押されていることもありますが、そういった団体や個人の研究をサポートしているのが、販売元の企業なら……という話です。研究費をくれるスポンサーは大事なので、商品の拍付けに名前を貸してなんてことがあるかもしれません。まるで、御用学者のように。
かつて流行ったダイエット商品など、科学的な根拠もないのに「某教授が立証」とか書いちゃってるものも……。権威に弱いと、こういうのに釣られてしまうんですよね。まぁ、科学者や教授を自称する男が、トンデモ理論で世間を騒がせた事例もありますけど。というか、確かめずに堂々と流すメディアって一体……。
ちなみに、厚生労働省のサイトで医師等資格確認検索ができます。医師免許を持っているかどうか知りたいなら、名前を入力して調べてみてください。その際は姓と名の間に、空白を設けることを忘れずに。案外、広告でよく見かけるのに自称医者ということも。
思い込みが大事
権威ある人が効果を保証している。高い物には価値がある。それが商品の効果に繋がるのです。薬効として効く成分のない薬を投与しても、薬だと思えば回復に向かう。そんなプラセボ効果(プラシーボ効果)が、評判の良さに繋がることもあるのではないでしょうか。
人は努力したものには、価値があると思いたいもの。同じように、高い金額を支払ったものには価値があると思いたい。効果があると思いたいから、なかなか効果が無いと認められないこともあるでしょう。
ちゃんと効果がある商品もあるかもしれませんが、効果があるものには相応の副作用も……。副作用が出て問題になるくらいなら、効果薄で出した方が安全というのが、日本の会社の風土としてあるような話も聞きます。まぁ、本当に効果があるなら薬として開発されているでしょう。
明治大学科学コミュニケーション研究所の「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」がありますので、そこで科学的な根拠を知るのも一興。なお、取り上げているのは、DHA・EPA、ヒアルロン酸、コエンザイムQ10、ブルーベリーエキス、グルコサミン、コラーゲン、βカロテン、磁石磁気治療、鍼灸、アニマルセラピー、ホメオパシー、カイロプラクティック、デトックス、O-リングテスト、がんもどき(がん放置療法)、水素水、マイナスイオン、ゲルマニウム、水からの伝言、EM菌、有機農業、温泉、血液型性格診断、色彩心理学、占星術、手相術、ESP、念力、ヒーリング、幽霊、UFO、電磁波有害説、牛乳有害説、ワクチン有害説など。